柔らかい手のひら
- 2013.09.16
- 日記

帰国前の連休。萩の郊外に暮らす親父と温泉旅。
「あんた、競輪の選手かね」
脱衣所で、頭ツルピカのおじいちゃんに後ろから声を掛けられた。
「わかる?」
「やっぱりやぁ」
イタズラ心と、おじいちゃんが喜んでるからまあいいやと笑顔で返した。
「ワシは肺ガンなんや」
明るくけろっと言う。
「じゃあ、じいちゃんは温泉治療に来とるんやの」
「そんなところや、ガハハハハ!」
「じゃあ、早く元気になってよ!」
両手でじいちゃんの手を包むと、柔らかい手のひらでギュッと握り返してくれた。