大阪の帝国ホテル前、信号を渡ったところに小さな焼鳥屋がある。 良い時間だけど、もう少し飲みたくってひとり寄り道。 この店は若い店員さんたちがみな礼儀正しくて気持ちが良い。 どうもマニュアルの笑顔や動きじゃなく、やさしい思いやりの空気が宿ってる感じ。先週寄り道した時もそうだった。 ついでに言うと、一人前で二人前ほどある鳥飯は300円ほどで、まず茶碗で食べて、仕上げに鶏のスープにワサビを添えて茶漬けでかき込む。これが美味い。2倍楽しめて2倍太ることができる。 20分ほどで勘定を頼むと、 「このあたりですか」 と店長らしき青年。 嵐とかいう若者グループの誰かに似た愛嬌のある風貌。 「いえ、ロサンゼル […]
金曜日の午後は京都の本社(ライトハウスCE)で役員会。 ライトハウスは情報誌やマーケティングの事業だけでなく、日本の大学や専門学校に海外研修を提供している。事業を通して日本や世界を動かすくらいの人をたくさん輩出したいのだ。 自己満足じゃなく、世の中を前に動かすくらいの影響を持つには、少なくとも今の20倍の規模はマスト。1人でも多くの若者に化学反応を起こしたい。 今の事業が20倍になっている時、今の延長で実現できることと、足りない分を何によって補い、生み出せているかを徹底議論する。One and only 今の延長で考えるのではなく、“理想の途中経過”を実現できたところからブレイクダウンしていく […]
空気がフレッシュな月曜日の朝。 スタバでコーヒーを買って車に乗り込もうとしたら、トムクルーズそっくりのおばちゃんが乗せてほしいと懇願する。 事情を聞くとトムは学校の先生で通勤のバスを間違えたそう。次のバスを待っていたら授業に遅れると。 アメリカではヒッチハイカーを車に乗せることを法律で禁じているのだけど、そのことより助手席に置いた(洟をかんだ)ペーパータオルが気になった。が、心配に及ばず。トムクルーズはその上にどすんと座った。 トムはもともとパロスバーデスで教えていたが、昨年娘や孫が暮らすサンディエゴに引っ越した。しかし昨今のカリフォルニア州の教育予算の大幅カットの影響もあって9ヶ月教職が見つ […]
息子との二人暮らしが今日で一週間。 昨夜は留守番電話と郵便ポストが溢れているのに気づいた。 朝は散歩やジムから帰ってきて、息子を起こしてキッチンの立ち、朝食を食べさせてから高校にドロップする。それがリズムになってきた。 そう、今朝は頂き物のシュウマイとソーセージを刻んでチャーハンを作った。珍しく息子がおかわりをしていたから、出来は悪くなかったのだと思う。 けっこう息子と連係プレーで何とかやれている。 昨日ランチの時、親しい経営者のNさんとこんな話をした。 「24時間仕事のことばっかり考えて、週末もないような生活だから、アメリカ人の友人にそんなの人生じゃないって言われるの。でも仕事をしていること […]
「思考を止めて惰性に身を委ね、昨日と同じことを淡々と進めるのは楽なことです。何かを変えるにはエネルギーが必要で、誰かが泥をかぶらないと大きな変化は起こせません」 今読んでいる本の一節にふれて、今年のうちの取り組み(改革)を思った。 本来会社は全従業員を幸福に導くために存在する。 「変化は嫌い、大きなことはやりたくない」幹部を上に置いておくことはできない。 社歴や年齢性別に関係なく、変化に柔軟で、情熱と創造力、そしてチャレンジ精神に満ちた人物こそがリーダーの役割を担うことができる。 この四半期からはさらに社員教育を強化加速する。とりわけ幹部候補の教育には力を入れていく。うちは中間層のリーダーシッ […]
日本出張へ向かう機中から。 今回は娘といっしょ。 8月から大学に進学する本人の希望で、高校の卒業式の翌週からライトハウスでインターン生をしている。 リサーチや翻訳、営業同行、配送の手伝いをさせながら、ぼんやりとでも組織がどうやってまわっているか、仕事の意義とか目的みたいなことをを感覚的に学んでくれたらと願ってる。 みんなのフロアでやってる時には、本人なりに気を張っているようだけど、ランチをボクといっしょにとる社長室のホワイトボードいっぱいに落書きしたり、まだまだ高校生(いや小学生)が抜けない。またその落書きがなかなか消せないでいるボクはなかなか親バカが抜けない。 彼女が生まれた18年前はライト […]
昨夜は下半期を前にグループ全体でキックオフミーティングを本社2階ホールで開催。 サンディエゴ支局からもメンバーが集結して、経営陣や組織を大きく刷新した新生ライトハウスがどこへ向かうか、何を大切にしていくか、新たにどんな挑戦をするか、みんなで共有した。 とくに誌面作りでは、あんまり書くと編集長に叱られるけど、すごいパワーアップするし、それとは別にアジアのパートナーメディアを巻き込んで、世の中に絶対になかったユニークなビジネスモデルをスタートさせる。 長年温めてきたことが役者が揃ってきたことでようやく実現できる。 これまで体感したことがないくらいワクワクと気合いのキックオフだったのだ。 その中でメ […]
連休中日の日曜日の朝。晴れ。久しぶりにブログを書く。 今日は息子の剣道の大会。 8月にアトランタで開催される全米選手権(3年に1回)を前に、今ひとつ調子が上がってこない、というか力不足の息子。 U18部門で優勝候補筆頭の南カリフォルニア代表チームのキャプテンを任せてもらって、肩どころか足の指の爪の先まで力んでいる感じ。 今でもそうだけど、ボク自身が不器用でビビリでアガリ症だから、息子の気持ちがよくわかる。前回はU14(団体戦)で優勝できたけど、その時には「補欠」選手として、勝敗にそう左右しない状況でしか出場しなかったから今回は重圧が全然ちがうのだろう。今回は少なからず「背負わせてもらっている」 […]
家族が里帰り中で単身の日々。 そこに合わせて大掛かりな床の工事をしているのでキッチンが一週間ほど使えない。 そんな不自由を察して、友人家族や仲間が毎日のように晩ごはんに誘ってくれる。 今朝も、昨晩夕食に呼んでくれた高津家のはるみさん特製弁当でゴージャスな朝食にありつけた。外食も楽しいけど家庭の味はやっぱり心落ち着く。 近頃ではフェースブックやツイッターのおかげで、朝に晩に遠くの仲間や古くからの友人と、日常の中でキャッチボールをしている。元気かよとか、ありがとうとか、「いいね」のひと言にずいぶんと心が和んだり癒される。何千マイルも離れた人たちとも、触れられる距離に繋がっている気持ちになれる。仲間 […]
1月30日、日曜日の朝。昨夜は盛和塾(稲盛和夫氏が主宰する経営塾)の年次総会で、親しい経営者仲間との経営談義に熱くなってつい飲み過ぎてしまった。 いっしょに塾のお世話役を務めるたっちゃんは、渡米翌年の87年からのつきあいで、当時同じアパートに集まってはビールを飲み怪しげな料理を突ついた。 ボクは仲間とライトハウスの創刊を準備し、たっちゃんはラジコンの修理を生業にしていた。物質的にはビンボーだけど、毎日心が豊かで楽しかった。それは今に続いている。 あれから24年でたっちゃんの会社は世界で2番目に大きなラジコンとミニカーの会社に成長し、従業員を全世界に300人、専業の委託工場に500人、専業の販売 […]