海外の日本語メディアとして伝えられること

海外の日本語メディアとして伝えられること

ライトハウスは、海外日系新聞放送協会の会員として、海外在住者に向けて日本国政府や皇室の広報も担っている。

先週の金曜日は、その年に一回の総会が、日本プレスセンターで開催された。

当日は総理官邸に、菅内閣官房長官や岡田内閣官房副長官を訪問。発表の機会をいただけた。

僕は2つの提案をした。

1つ目は、海外からの帰国シニアの活用。
日本政府は、地方都市の人口減少に歯止めをかけ、活性化したいと理解している。

アメリカには80万人(センサス調べ)の日本人が暮らしていて、その多くは高齢者になると日本に帰国する。そんな帰国組の方がアメリカで得た知識や経験を、日本の地方都市の活性化に活かしてほしい。学校教育はもちろん、インバウンドや地元企業の海外進出、取引など活躍の場は少なくないはずだ。子どもたちには、世界で働くこと、世界の人と働くことの魅力を伝えてもらえたら、子どもたちにとって、世界がもっと身近になるだろう。

2つ目は、英語圏からの進学者を増やしてほしいこと。
こちらも日本政府が、海外からの留学生を増やすことが国策という前提。

日本の多くの大学に来ている留学生の多くはアジアから。
それはとてもありがたいことだけど、一方で(交換留学以外)英語圏からの留学生はごくわずか。バランスがいいとは言えない。

その現状を踏まえ、海外の新二世や、日本語を学習しているアメリカ人の存在、その価値について説明した。同時に、日本の大学全体の日本語力の要件の高さがハードルを上げていることもお伝えした。

岡田内閣官房副長官からは「政府として取り組みます」と仰っていただけた。

海外の日本語メディアとして、伝えられること、伝えるべきことがあると再認識。海外から見た課題や提案をこれからも発信していきたい。