久しぶりの自転車旅(後編)

久しぶりの自転車旅(後編)
翌朝はゆっくり起床。
コーヒーを飲みながら、最近読み始めた「天才たちの日課」(副題:クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々 メイソン・カリー著)を開く。尊敬する歴史上の偉人の日常がだらしなかったりするとほっとしてしまう。
この自転車旅。もともとは北カリフォルニアのサンフランシスコからロサンゼルスの自宅まで走る計画だったけど、雨が降りそうなので、前日に南のサンディエゴから250マイル北にあるサンタバーバラを目指すルートに変更した。
全体の距離が半分になったものだから、日照時間を計算して慌てて走る必要もない。
途中、ラホヤを抜ける丘の傾斜はキツかったけど、あとはどこまでも続きビーチ沿いに北上した。絶景が続く。アムトラックの線路が並行して走っているから、なんとなれば列車に乗ればいい。
結局、この日は40マイルほど走ってオーシャンサイドで一泊した。
ロードバイクなら80マイルくらい軽いのだけど、折りたたみの自転車はあまり距離が稼げない。
それにしても自転車を漕ぐとよく眠れる。ふだんなら朝5時前には目覚めるのに、7時過ぎにカーテンからこぼれる陽の光でようやく目が覚める。
足は慣れてきたけど、天気予報では雨雲が近づいている。
走り足りないけど無理は禁物。さっさと諦めて、列車とバスとUberを乗り継いで家に帰った。途中から降り出した雨が激しさを増した。折りたたみの自転車はこういう時に便利だ。
ここまでが昨日のお話。
朝から天気予報をチェックしているけど、今回の自転車旅はしばらくお預けになりそうだ。
それもよし。
体力をつけて、来年こそはオランダを走ろうと企んでいる。ロードバイクで走るか、折りたたみにするか悩ましい。