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what's new

込山洋一

キックオフ

一昨日の夜あたりからこのサウスベイには強い風が吹いている。
秋の風景を抜けて会社に着くと温かいコーヒーが飲みたくなる。
最後にアイスコーヒーを飲んだのはいつだっけ。

昨日は第4四半期のキックオフ。
四半期の振り返りと、会社や部署の方針・個人の抱負を全体で共有する。

その中でボクの役割は、

グループとして少し長いスパンで考えていること、
ライトハウスが会社や個人としてやるべきこと、
また姿勢としてどうあるべきか、

をみんなに伝えることだ。

とくに今回は、うちの儲けは二の次三の次で、読者やここで事業を営む方たちを元気(勇気)づけることが、すべてにおいて優先されるべきことと伝えた。今こそ、ボクらを育ててくれたこの日系社会を元気づけ、勇気づけ、励ます時なのだ。

幸いライトハウスは、嵐がもう2、3年続いても耐えられるよう好況時に備えてきたのでダムがある。身近なところに気を配り、その一方で、将来のチャレンジに向けて準備をしていく時期だ。

ハワイ版創刊については、直接関わるメンバーもそうでないメンバーも全員が当事者意識をもって事に当たること、自分たちのやってきたことや存在そのものを世に問う挑戦であることを今一度伝えた。

それにしても、ボクが日本やハワイや世界に目を向けて仕事をできるのもメンバーのおかげが大きい。

ボクが数週間出張で会社を空けても、本誌はキチンと発行されるし、教育研修は運営される。

ボクにメールで確認や共有(報告)は来るけど、やっかいな相談事はまず来ない。弟の雄三からの流れで、片山や幹部の西川、青木、川嶋、鎌塚らがカラダを張って難題や揉め事を解決してくれるし、メンバーの多くが自ら考え行動できる集団だから、ボクは背中を預けっぱなしで戦えるのだ。

あまり身内を褒めてはならないが、ライトハウスはメンバーのプロ意識と責任感が支えている部分が大きい。

今週日本から視察に来ていたある学校の理事長がおっしゃってくれた。

「ライトハウスさんの社員でやらされて仕事をしている人はひとりもいませんね。みなさん、自分で考えて行動しているし、何より心がこもっています」

経営者として最高の褒め言葉をいただいた。
彼らに恥じぬよう生きなくては。

「アメリカで暮らす人、アメリカを目指す人の道しるべ」となるのだ、そして物心の両面でメンバーがシアワセになれる会社を目指すのだと、あらためて拳を強く握りしめた。
 

10 31, 2009

化学反応

先週のハワイ出張の滞在時間はわずか57時間だったけど、たぶん一生忘れないくらい濃密で大躍進の時間を過ごせた。

今回のライトハウスハワイ版創刊は、地元で観光客向けに「アロハストリート」を発行するウィンキュービックの全面協力&全面提携があって実現した。
細部はまだまだ詰めないといけないけど、すでに12月1日創刊に向けて現場は全力疾走している。

社長の上野さんは、野心溢れるギラギラした経営者や個性派オーナーが多いこの業界にめずらしく、理性的で温厚なタイプ。肉食というよりマクロビ。アグレッシブな営業で会社を引っ張るというより、読者が喜ぶ(役立つ)情報や、使いやすく効率的な仕組みを極めることで社会貢献したいという、どっちかというと学者肌。

一方ボクは自己分析だけど、夢追うブルドーザーのようなタイプで、立ち止って考えるというより、走り出して打たれながら軌道修正をしていくのが性に合っている。

だからタイプは全然ちがう。というか人間の進化の過程でおたがいに地球の裏側にいるくらい遠い。

だけど、大切にしている価値観は驚くほど近い。

例えば、多くの経営者は新しい版(エリア版)を出す時に「そこに市場があるか(商売になるか)」を判断基準にする。それは正しいことだろう。儲かればやるし、儲からなかったらやらない。

だけどボクらはそんなロマンのない判断基準では生きられないし生きてゆけない。

そこにロマンと意義・目的が見出せるか。それに尽きる。

ライトハウス言語で言うなら
「アメリカ(その地)で暮らす人、アメリカを目指す人の道しるべになれるか」だ。

さらに言うと「そこに暮らす方たちに愛され、喜ばれ、いっしょにシアワセになれるか」「そこに暮らせる人たちを愛せるか」だ。人生の本質は青臭くて泥臭いのだ。

そういう価値観や感性、社風がぴったり合って、今回タッグを組むことになった。
というか組んでもらえたのですね。

尊敬するパートナーや仲間たちと、我が弟が責任者として、大好きな地で、地元の方の期待を背にスタートできる。

どんな化学反応を起こせるかもうワクワクなのだ。
 

10 28, 2009

流浪の民

気がつけば10月26日。
あれあれ明日は懇意の美容専門学校の理事長をご案内する日だ。

先週はハワイ出張。今週は日本から4組の来客。そして来週からは、日本、上海、ロンドンの世界一周出張が控えている。で、鏡をのぞくと髪はボサボサ。美容の専門家にこのままお会いするのもマズかろうと、急いでライトハウスで探してK’sギャラクシーに飛び込んだ。

K’sは奥さん仲間にも評判が良いし気になっていたのだけど、遠目に見る店内も広告(ライトハウスです)も洗練されててボクにはやや敷居が高かったのですね。初めての美容室に行くのに緊張するのはボクだけだろうか。今日もとにかく勢いで入った。

実はここ数年ボクはどこの美容室に行くかずっと迷っていた。

昔広告をいただいた縁で長い間切ってくれた美容師さんがいたのだけど、噂好きで終いに仲間の悪口を言い始めたので店の前を通るのも止めた。

その次に一年くらい(こっちは知人のススメで)通ったところもやっぱりおしゃべり好きで、はさみを止めて本気で話し込む。楽しい話なら良いんだけど、毎度の噂話は聞くに堪えなくて静かに離れた。そう、ボクは顔で笑って噂話と噂好きの人は極力遠ざけるようにしているのだ。

流浪の民はどこへいく。

続いてメンバーお薦めのところに行って申し分なかったのだけど、遠いところへ繁盛店でなかなか予約が入らない。

余談だけど、他都市の海外在住者に羨ましがられるひとつに、この南カリフォルニアには腕の良い日本の美容師さんが多いことがあげられる。日系社会だけでなく、腕一本で勝負できる美容の世界では数多くの美容師さんが活躍しているのだ。手先が器用なうえに繊細なのだね。

海外生活において、「日本食」「日本(語)の医者」「日本の教育」「日本(語)の弁護士」「日本の美容師」の5つは「ありがたいトップ5」にちがいない。

とりわけ贔屓の美容室にいくのは、お洒落をして外食したり、小さな旅行に行く感覚に近いと多くの女性が口にするもんなあ。

あ、美容室の悲しい話を思い出した。

それはボクが高専に時。破ったグラビア写真を片手に自転車で島(ボクの母校は全寮制で島だった)の美容室に駆け込んだ。

「この通りの頭にして」

ヨーロッパの女性モデルがふんわりパンク頭でこっちを見上げている写真をオバちゃんに差し出した。丸いそのオバちゃんは目を細めて首を傾ける。

それからしばらく。

「おにいさん、こんな感じでどう?」

居眠りしたボクは鏡を見て勢いよくアゴを落とした。ドスン!これパンクじゃない。ボーズやんか。
散髪代は500円にまけてくれたけど、帰り道の街灯はにじんでいた。

あれからもうすぐ30年。その方面は流浪の民のまま終わるのかとあきらめていた。
神さまは髪ごと見捨ててしまったのねと。

が、ラッキー。いました。K’sに。腕も感じも良い美容師さん。

ヒデさんと言います。(雲丹の丸秀とは関係ナシ)

東京とロンドンで腕を磨いて、トーランスは2年目。
ハサミさばき(って言うのかな)が小気味良く、立ち振る舞いがプロフェッシュナル。それでいて温かい空気感の人で何だか大満足。「喜んでお金を払いたい」って仕事ぶり。

うれしくて、薦められてないのにシャンプーとリンスも買いました。

そうそう、今回ドーンと掲載したカラーの広告が大反響だったとオーナーのカズさんにも喜んでいただけた。思わず心でガッツポーズ。こんなご時世にもライトハウス一点張りで託してくれたカズさん、そして足を運んでくれた読者、広告担当や制作担当を想う。みんなが繋がっている。本当にありがたい。

気分良く店を出ると、向かいのラジオ局のアナウンサーの佐伯和代さんから声をかけてもらった。「コミヤマさ〜ん!」

ここにも繋がってる人がいる。シアワセってこういうことだと思う。

 

 

10 27, 2009

カレーコトコト待ちながら

カレーがコトコト煮えるのを待っている。

ボクのカレーは冷蔵庫の残り食材出たとこ勝負。
今日のカレーは、豆腐、しめじ、インゲン、タマネギ、粗挽き肉を少々。

のんびりした良い日曜日だった。

朝、ソフトボールのリーグ戦に行くと、雨上がりのぬかるみを対戦相手のオートバンクの選手と先に着いたうちのメンバーが一生懸命整備していた。スコップも荷車もないから、グランドの外から足で土を掘り起こして、手ですくって集める。それを水たまりのあったところへ撒いて、また土を運んで埋めていく。

それを2種類のユニフォームが入り交じって何度も何度も繰り返す。試合だけでは得られない連帯感が生まれた。試合が始まる頃にはどっちの選手も泥んこだけどポカポカ良い空気だった。

試合はライトハウスが快勝。ボクは5打数の3安打。フェンス直撃の2塁打が2本で5番の役目はひとまず果たす。(さりげなく言ってるけど、最近スィング改造したのがうまくいってバク転したい気持ちなのだ)

試合後に営業の瀬尾くんとひろしとベトナムソバで昼メシ。
近頃直接話をする機会があまりなかったけど、期待するこのふたりに会社のビジョンを熱く語った。まだまだふたりともデコボコだけど、どこまでも伸びる目をしている。忙しくて未来や外ばかり見てるけど、もっと伝えていこうと改めて思う。

帰宅して池波正太郎さんのエッセイ「男の作法」を読んで昼寝。

2時間ほど眠った後は、読みかけだった本(「一勝九敗」ユニクロ社長の柳井正著)の以前マーカーで引いたところをじっくりおさらい。自分の会社の現状や未来に置き直して、足りないところとやるべきことを思考する。まだまだ全部あわせても30人の会社だけど、200人、300人になった時、今のままでは足りないところだらけ。仮想のパズルを埋めたり起き直したり。また、年商がもしも1000億円の企業体になったとしたらどんな構成になっているか夢想してみる。その規模は今の規模の100倍以上だけど、今の規模は創業した年の売上の100倍以上になっているから20年後はわからない。誰よりもボクが信じなくては誰が信じよう。

夕方はカミサンとふたりで展望台まで散歩。
ボクが買ったテキストの50の基本文章を、読んでは訳していくのをカミサンが添削する。1時間あまり散歩が終わる頃にはひととおり完了。

それを今度は湯船に浸かって、もう一度大声で読んで訳しては確認する。風呂だと歌だけでなく発音までネイティブに聴こえるから不思議なもんだ。さすがオレ。

何か今日は日記書いてるみたい。おっと、カレーの火を止めなくては。

今週木曜日の息子の誕生日には出張でいてやれないから、今日はボクの特製カレーで前祝いなのだ!おめでとうありがとう15歳。
 

10 19, 2009

生活習慣を改善するのだ

もうひとつ、昨夜の講演会に因んだ話をします。
本田さんの話は一言で「ナマケモノでも三日坊主にならないコツ」。

講演のポイントを並べると、

・ 意地でも最初の10日続けること(習慣化する)
・ 仲間を巻き込む(メールで報告しあったり競争したり)
・ ゲーム感覚(ご褒美とペナルティ)

こんな感じ。他にもたくさん役立つ話があったけど、ボクにはこれだけで十分満足。

で、さっそく生活に取り込むことにした。
せっかくの機会だもの。熱いうちに動かねば。

ボクが今習慣化してモノにしたいことは3つ。
「情報のインプットの拡大」「英語力アップ」「ダイエットと健康管理」

どこから手をつけるか。心のウォーミングアップには掃除と整理整頓に限る。

まず、ボクのインプットと思考のスペースの大掃除。

最初に書斎。
ベッドの横のナイトテーブル。
バスルームの本棚周辺。

それぞれの場所に、読む順番に本を積み上げる。
ビジネス&哲学&英語学習系は書斎。
趣味のエッセイ、小説、紀行モノ、トレーニング&健康系は寝室。
バスルームには、過去に読んでポイントをマーカーで引いた読み返す目的の本を中心に。

次にオフに継続してやることと、いったんの期限と目標を決める。

1)    英語学習1日30分
2)    トレーニング1日20分
3)    読書は最低1冊/週
4)    思考系を1本以上(緊急じゃないけど重要な案件。例えば商品開発とか、事業の仕組みづくりとか、業務提携とか、事業のシュミレーションとか、人事のこれまたシュミレーションとか)
5)    子どもたちにメール1回/日(忘れられないように)

これらをまず「今月いっぱい」まで。
それができたら「クリスマス(冬休み)」まで継続して習慣化を目指したい。

もともと意味を見出せない時間を過ごすのはキライで、ビデオは借りないしゲームは一切やらない。テレビもニュースか注目しているスポーツ、気になるドキュメンタリーくらい。でも見ない日の方が圧倒的に多い。ニフティやフェィスブック、twitterは勉強のために挑戦中だけどまだ楽しさがわかっていない。

「取りあえず」の飲み会や集まりには遠慮させてもらう。

「大好きな仲間、大切な人たちと親交を深められる(楽しい・シアワセ)」(1)

「相手から学べる(学ぶ)」(2)

「相手と何かを生み出す、議論する(創造・思考)」(3)

「相手の力になれる(貢献)」(4)

「情報交換(インプット)」(5)

20代は(2)(3)(5)の一方だった。とくに会社でキチンと働いたことがないボクの学校は「人(先輩社会人)」で、様々な分野の一線で活躍する経営者やビジネスマンに、昼に夜にモノの見方、業界の構造、多様な価値観を学ばせてもらった。本間和代さんが「達人の人生の10000時間のエッセンスを2時間で学ぶのがコツ」と言っていたけど、まさに20代は365日毎日のように達人人生のエッセンスをゴクゴクご馳走になった。ちなみにそのための時間を取るのではなく、営業中、取材中、仕事のなかで学ぶのだ。広告を売りながら(買っていただきながら)相手の懐に飛び込み、視界を共有し、エッセンスを吸収させていただくのだ。

30代になってもその勢いのまま、(1)と(4)が少しずつ増えていき、40代の今はすべてバランスよく、でも年を重ねるごとに(4)を増やして、恩返し人生のできる人になりたい。

ただ、いずれの目的もないのに、心の向かない人・向上心のない人とわずかな時間(人生)でも過ごすのはツライ。年を取ったのだろうか。

家内には合理的過ぎと映るようだけど、ボクはすべての時間に意味を求めたい。
急いでいるんじゃない、それが命を与えられた者がていねいに生きるということだと思う。生きたくて生きられない人がたくさんいるんだから。

話を戻そう。

その後、ボクはオフィスマックスに行って、最新のデジタルボイスレコーダーとスケジュール帳を買った。

ボイスレコーダーは、自分が使えるようになりたい英文や、山のようにある知らない単語を吹き込んで、英語の勉強をするため。恥ずかしながら、学校にも行ってないボクはたぶん会社で1番英語がヘタクソなのだ。還暦で一念発起して始めるより、16年くらいトクしたと思って初心に返って学びます。ハイ。

それとスケジュール帳は、朝晩の体重、トレーニングの内容、英語学習、それと読了した本のタイトルを書くこむためのモノ。幸い今年の7月から来年末まで18ヶ月カレンダーなので、ほとんどムダがないのだ。ほとんどムダになるかも知れないけど。

おろし立ての帳面にゆっくりていねいに文字を書いたら、力が入り過ぎて字が汚くなった。一日の努力がすべてムダになったような気持ちになって、しばらくミミズのような文字を呆然と眺めていた。これぞムダな時間。ちゃんちゃん。
 

10 18, 2009

マネる力

昨夜の勝間和代さんと本田直之さんの講演会は、午後5時から9時まで食事もナシの長丁場だったけど、大盛況のもと無事終えることができた。

日本の大きな書店にはほぼ間違いなく勝間本コーナーが平台でたっぷりスペースを取っているし、勝間さんの熱狂的なファンは「カツマー」と呼ばれ社会現象になっている。

その人気はこのアメリカの日系社会でも同様で、講演終了後も勝間さんの前には気が遠くなるくらいファンの長い列ができた。なんでも「勝間和代になるな」という内容を書いた(批判?)本まで30万部も売れたと言うからその人気たるや恐ろしいもんだ。

勝間さんの演題は「マネる力」(著書より)。20代、30代女性に主に伝えたいという通り、どれも話の内容は当たり前すぎるくらい基礎的な話なのだけど、人間として社会人として大切な話が中心で、そのわかりやすさや潔さが今の人に支持されるのだと感心した。

個人的には講演の内容そのものより、日本を良くしたいと考え、カリスマ性と具体策を併せ持っている方なので、膨大な支持者を背景に政治に近いところでますます活躍するのであろうなあと勝間さんのこれからに興味が湧いた。

とくに「小さな力は侮れない。小さな力が集まれば、政治も国も動かせる」と「give and takeではなく、give & give & give & give & give(giveの5乗)」という考えにはすごく共感できて、こういう人が日本や世の中にはたくさん必要だと思う。

余談だけど、三毒(妬む、恨む、怒る)が良くないという話もされていた。
これは仏教の教えで、ボクの学ぶ盛和塾でも稲盛さんがよくおっしゃっている。

我が身を振り返ると、ボクは昔から人のことを羨ましいと思ったことがないから「妬む」はクリア。

「恨む」も怒りが持続しないからムリ。むしろその記憶力が問題。

「怒る」はボクの課題。人間が練れていないからくだらないことでカッとなってしまう。

昨夜はそんなことを反省もさせてくれた。

で、1番印象に残ったのは、忙しい勝間さんが子どもと過ごす時間が限られてるから、1日2回くらい出先から子どもたちにメールを送ってること。

これはさっそく今日からマネている。「マネる力」なのだ。
 

10 18, 2009

チャレンジ!

今日はいよいよ勝間和代さんと本田直之さんの講演会。
先週末の櫻井よしこさんに続いてライトハウス創刊20周年イベントのいよいよ大ヤマだ。

昨夜はその本田さんとふたり、焼鳥シンで会食を楽しんだ。

本田さんはボクと同世代で、超売れっ子のビジネス書の作家であり、投資家であり、サーファーにしてアイアンマンと実に多彩な顔を持つ。
ハワイと日本半々を住処に活躍されている。と、書くと才人で自由人でカッコ良いなあ。参った。

焼鳥を齧りながら、今の時代はつくづく恵まれた時代であることを確認しあった。

例えば、

・ 激しい競争に晒されることで、経営も人も磨かれる
・ 人材が獲得しやすいし、定着率も上がる
・ 極限時はとくに。ホンモノの人間関係が見極められる。本性も同様
・ 努力次第で、同業他社と大きく差を詰めたり、その逆に差をつけることができる。自然淘汰も生まれる
・ 好況時は考えが至らなかったところまで経費を見直し、ムダが一掃できる
・ 家賃、印刷、出張費、様々な経費をはるかに抑えることができる。稼ぐのと同じ
・ バブルのどさくさまぎれに成功した事業は過信したり勘違いしがちだけど、こういう時にスタートして成功させることができたなら、地力があるから将来に渡って多少のことでは動じない強い組織になる
・ 自社よりはるかに大きな組織に追いつけたり、舵取りを任せてもらえたり、平時は考えられないチャンスが溢れている

あることあること。本田さんとホント良い時代だなあと笑い合った。

もちろん、誰にも負けない努力と不屈の闘志、謙虚な心なくしてはありえないけど。

実は今、人生を賭けた新たなチャレンジをする。
ボクが学生時代に帆船日本丸の実習生として最初に訪れたアメリカ、ハワイの地で。

責任者には、創業から15年辛苦をともにした弟の雄三が復帰する。弟にヘンだけど、ヤツしかいないし、三顧の礼で呼び戻した。

最初はロスやサンディエゴ版の創刊同様、数ページのペラペラでスタートだけど、地元のみなさんの声に耳を傾けてだんだん分厚くしていきたい。小さく生んで大きく育てるのだ。

今。ワクワクするけど、怖い。

ボクはすごく臆病者だ。
挑戦の前は膝がガクガクするし、歯はガタガタ震える。

だけど、勇気と元気は誰にも負けないくらいにある。っていうかそれしかない。

ハワイの在住者の人たちが、街の誇りと思ってもらえるようなメディアを創りたい。知恵と愛情と勇気と元気がいっぱいに詰まった。
 

10 17, 2009

「顧客事業開発部」って

家で晩酌をやらない人生になってけっこう経つけどすっかり慣れた。

むしろ、会社での仕事を早めに切り上げて帰宅して、夕食後のひとりで没頭できる2、3時間を思考の時間に充てて有効活用している。

今日は取材用のレコーダーを片手に、営業の場面で想定される会話を日本語で吹き込んだ。これを全部ネイティブの人に洗練された英語に直してもらって、ライトハウス版営業英会話の教材を作るためだ。

書斎で大きな声で吹き込んでいるのを、娘たちが通る度に手を振っては笑う。

営業の心構えやスキルについては、これまで同行や勉強会で伝えてきたけど、一歩踏み込んで、英語での会話力やプレゼンスキルを全社的に高めたい。

ボクらは広告のスペース売りではない。

毎週唱和している「経営方針五箇条」の2番目は、

「契約書はゴールにあらず。『顧客事業開発部(営業部の呼称)』の名の通り、すべての顧客と『心のパイプ』を貫通させ、視界を共有し、ハートに火を点け、知恵と労を惜しまず、顧客の商いの永続的な発展に全社員が尽力する」

としている。

お客さん以上に勉強して、お客さんに「頼りにされる」存在にならねばならない。

もっと言うと、信頼していただけるのは当たり前で「尊敬される」存在まで自分を磨いてほしい。それはボク自身の目標でもある。

誌面やデザイン、配布ももちろんだけど、こんな不況でも(いや、だからこそ)全メンバーが、お客さんと膝を詰めて打開策を導き出せるような「顧客事業開発部」になれば怖いものはない。またそこまで自己研鑽を個々人が積んでおけばどこでだって通用するだろう。

明日からサンディエゴ出張。

この週末はラスベガスに大きな業務提携に行ってきて、来週も州外へ出張。

その後一週間はさんで、日本、アジア、ヨーロッパと世界をぐるんと一周する出張に出る。

なんだか旅ガラスなのだ。どれも気を抜けない大切でワクワクするような目的があって、体力的にはタフだけど、すべてが待ち遠しくて仕方ない。

こうして前ばかり向いて走れるのも、高い要求ばかりしてるけど、いつも会社を支えて守ってくれるメンバーたちのおかげだ。どこまでも成長して、その視界をメンバーと共有し続けたい。

メンバーの頑張りに恥じぬよう頑張らねば。

10 13, 2009

才能は預かりもの

朝、ボクは通勤の車中で稲盛和夫さんの経営講話を聴いている。

同じ内容を4回も5回も聴いて、そして何ヶ月か何年してまた聴く。

すぐ響くこと、あとで腹に落ちること、じわじわ血肉になることがある。そしていつもその時点の状況に即したアドバイスになって身体に沁みていく。

今朝は「自らの才能を私物化しない」というテーマの講話だった。

要約すると、

自分の才能も社員も会社もお金もすべては天から預かっているもので、努々(ゆめゆめ)自分の才能や手柄を自分のものと過信してはならない。その「役柄」をもらうのは他の誰でもよかったのだ。与えられた才能に慢心せず、人生を通して自分を磨き続け、まず自らの会社を、地域を、日本を、世界を良くしていこう。

そんな内容だった。

割り込んできた車を抜き返している場合ではないのだ。

稲盛さんの講話を聴くと、自分のだらしなさや甘さ、欲望や、未熟さを思い知り、自分が濁り水のように思えて自己嫌悪になることがある。だけど、だけど、諦めずに気高くありたい自分がいる。夢のためなら命なんか惜しくない自分がいる。

先日、20周年の講演をしてくれた元HONDAの技術者小林三郎さんも言っていた。

「今の日本を世界水準に引き上げていくにはどうすればいいとか、そういう哲学が必要です。坂本龍馬は20歳の時に50年後、100年後の日本のことを考えていたんだよ。自分の会社だけうまくいこうなんて、冗談じゃない!日本のためにも、将来の子どもたちのためにも、日本を良くしよう」

そうなんだ。1㎜の積み重ねがエベレストの高さになるように、毎日の地道な積み重ねを大切に、やがて日本を救えるような集団になりたい。日本や世の中を前に進められるような仕事がしたい。いや、するのだ。

10 08, 2009

アメリカンドリーマー列伝(3)

アメリカンドリーマー列伝が2回で途切れたままだった。頭でわかってたけど、書き切る気力が充実するのを待っていた。

はい、今充実してます。

残り3名、気合いを込めて書いてみたい。

3人目は渡辺龍郎さん!

“龍ちゃん”とは遡ること20年以上前に知り合った。

その当時(88年)龍ちゃんは、ガレージで会社を始めて数年の頃で、ラジコンのパーツを日本から輸入して、それを加工したりして売っていた。
まだ個人商店の時代である。

一方ボクも、アーバインのアパートの一室で始めた学習塾の生徒が80人くらいになり、学生や主婦のパートの先生を雇えるようになって、個人から個人商店に脱皮した頃だった。

ボクらは、ルームメイトのツゲちゃん(寿司シェフ)つながりで知り合った。

龍ちゃんやツゲちゃん、今のうちの嫁さんとかで集まって、それぞれ一品料理をこしらえて、リビングの教室用のパイプ机を動かして宴会をやった。アルバムの写真は楽しそうだけど、どんな話をしてたのかよく覚えていない。

もうすぐ89年になる頃、ボクはライトハウスを創刊するためにガーデナに引越し、その部屋は龍ちゃんが引き継いでくれた。

さらに時は流れて、10数年後に再会した時、龍ちゃんの会社は世界で2番目のラジコンメーカーになっていた。

アメリカとヨーロッパと日本に拠点を構え、中国に工場を持ち、15カ国の従業員を束ね、年商も100億円を超える会社の親分。だけど、龍ちゃんの気さくさはちっとも変わらないまま「謙虚にして驕らず」で、会社の器に負けない立派な経営者になっていた。うれしかったし、眩しかったし、負けてられないと思った。

そんな龍ちゃんの講演(経営体験発表)を、先週末の「盛和塾ロサンゼルス設立5周年記念合宿」で聴くことができた。そう、龍ちゃんもボクも、京セラ創業者で名誉会長の稲盛和夫さんが主宰する若手(!?)経営者のための経営道場「盛和塾」の塾生なのだ。

今回は龍ちゃんの講演の中からとくに響いたことをまとめてみたい。

はじまりまじまり〜。

(3)HPI (Hobby Product International)代表 渡辺達郎氏

・ ベクトルを重ねる
「4ヶ所の離れた場所で15ヶ国の従業員が働いている。それらの人を【哲学】(フィロソフィー)によってベクトルを合わせ、みんなの心がひとつになるよう努めている。哲学は普遍的なもので、アメリカ式も日本式もない。社歴、学歴、バックグラウンドも一切関係ない。心をひとつにして目指すのは【世界中の顧客を喜ばせること】のみ」
(解釈)お金や地位で人を釣ることはできないし、それありきの人とは長続きも大きな夢のある仕事もできない。本来、人間はもっと知的で熱い。夢やロマン、自らの人生を託しても良いと思えるくらいの意義・目的があれば、国境も言葉も肌の色も関係ない。ひとつになれる。

・ 英語はツール
「英語にコンプレックスを持っていたけど、ある時に気づいた。世の中には58種類の英語があって、ほとんどの国ではツールとして英語を使っている。そう思うと、うまく話さなくてはというコンプレックスから解放された」
(解釈)遠慮している場合じゃない。伝えよう。失敗して恥をかいたとしてもそこでまた学べる。英語は「目的」じゃなく「ツール」なんだ。恥ずかしいことは、話せないことより、話そうとしないこと、自ら壁を作ってチャンスを放棄することだ。

・ パッションと人間性
「人を採用する時に、1番重要視するのは、その人が持つ【パッション】と【人間性】。この会社で何がやりたいのか、何を実現したいのか、そこを観る。HPIが後発で成長できたのは、そういう人が集まって、常に革新的で新しいものを市場に投入してきたから。会社は人で決まる」
(解釈)知識やスキル、経験は重要だけど、それらはパッションがあってこそ活かせるし、良心や良識があってこそ、健全で夢のある製品が作れる。逆に、パッションを持って、健全で夢のある商品を世の中に送りだす組織には、パッションと立派な人間性を兼ね備えた人が集まりやすい。

・ 常に最強の人を充てる
「要となるポジションには常に1番優秀な人を充てる。社歴、年齢、職位、関係ナシ。その適性を観るために積極的に人事異動をしている。かつて新しい方針を打ち出した時、一部の社員と考えが合わず20%もの従業員が辞めたことがある。それも海外販売課のある部署がそっくり辞めてしまった。大ピンチに苦肉の策で、他部署からの人でバックアップしたのだけど、連れてきたある総務の女性がその後に大化けして柱のひとりになった」
(解釈)ひとつは、人の適性は本人も気づいていないことが多いし、意外なところで力を発揮したり、大化けすることがある。上司は、才能や個性を決めつけることをせず、様々な機会を提供しよう。部下の可能性や成長を信じよう。また、当事者が、自分の無限の可能性や未来を(自信過剰ではなく)信じる心も大切。
もうひとつ、経営者は、従業員との衝突を避けたり恐れるあまり、妥協したり問題を先延ばしにしてはならない。出血や摩擦を恐れず、やると決めたことは信念を持って断行せねばならない。時には解雇や降格人事、減俸も含めて。
それも、自らが率先して働き、自らが誰よりも自己犠牲を払い、自らが最終責任を負ってこそ、始めて部下を叱れるし、ついてきてくれる。

こんなことを、会う度にでっかくなっていく龍ちゃんの講演から学ばせてもらった。

ボクはライトハウスやLCEの仲間たちと、サンダルでも行けるような丘を目指そうとは思わない。ワインとサンドウィッチをバスケットに詰めて、フリフリのドレスでピクニックをする気は毛頭ない。もしも、うちの中堅以上でそっちが好きなメンバーがいたら転職は早いほど良いと思う。それは善悪ではなく、価値観の問題だから。それぞれが目指したい山を目指せば良いのだ。

ボクはまだ登山口でエラそうなことは言えないけど、このメンバーと本格装備で酸素マスクをつけて、人がまだ踏み込んだことがないような高くて険しい山を制覇したい。
情報と、教育やキャリアのフィールドで。

登るペースも、負荷も、求められる技量や体力も、精神力も、すべてハンパじゃないけど、共に乗り越えて、その頂上の視界をメンバーと共有したい。物心両面で仲間たちを報いたい。

そんなことを龍ちゃんの話を聴きながら改めて思った。
 

10 08, 2009