カテゴリー:日記

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分厚くて温かい手のひら

  • 2017.12.15

昨日は東京からフロリダに向かう阿木先生夫妻とレドンドビーチで夕食を共にした。 ロサンゼルスにお住いの方は阿木先生ご夫妻をご存知の方も多いと思う。ライトハウス創刊の89年からほぼ四半世紀、人気コラム「ロス日記」を執筆してくださった小説家の先生だ。3年前、ご夫妻の年齢が70代半ばを迎えるタイミングで永久帰国された。 それからは毎年、逗子のご自宅を近況の報告にお訪ねしている。 28年前、知人から「こんな誌面じゃ話にならない。もっと格調の高い誌面にしないとダメだ。」と、阿木先生を紹介していただいた。さっそく電話をして、執筆の依頼に当時のウッドランドヒルズのご自宅を訪ねた時、2つのことで阿木先生を驚かせ […]

怪しいしおり

  • 2017.12.15

朝の勉強会のあと、明後日からの社員旅行のしおりが配られた。 なぜか表紙は怪しいレスラーに扮する僕とたけちゃん(社長)。そう、今回はメキシコのリゾート地エンセナダへの3泊のクルーズ。 わいわい楽しむメンバーの顔を見るのが一番の楽しみ。

少し早めの新年の抱負

  • 2017.11.28

カレンダーを見たらはや11月も終わり。12月がすぐそこまで来ている。 時間が経つのが早く感じられるのは、歳のせいもあるけど、仕事に没頭できているからのように思う。 ここ数年取り組んできたプロジェクトが、成果と数字の両面でようやく形になってきた。 まったくゲームの類はやらないけど、画面をクリアしたら次なるチャレンジな画面が出てくる、そんな感じ。ゲームと違うのは、土俵もルールも自ら創る、無から創る、という点だ。あと同志と立ち向かう点と、人生かかってる点も。 創業して間もなく30年だけど、社会環境や経営環境は年々険しくなる。これは世界的にもそうだし、日本やアメリカや日系社会にとってもそうだろう。 一 […]

自転車旅《バンクーバーーポートランド編》

  • 2017.08.13

8月13日の日曜日。自転車の旅から帰ってきて1週間あまり。 今回の自転車旅のルートは、カナダのバンクーバーとポートランドを結ぶ400マイル(640キロ)。ロサンゼルスからポートランドの往復2000マイル(3200キロ/35時間)は車で、ポートランドからバンクーバーへの往路は路線バスを使った。 カナダ(BC州)はもちろん、もともと美しいワシントン州とオレゴン州が一番美しい季節に訪れることができた。 どちらの州もバイクフレンドリーで、多くの公道は自転車専用レーンがよく整備され、一部の区間は自転車と歩行者しか通れない、まさに「専用レーン」が何十マイルも続いていた。 大型トレーラーが真横をビュンビュン […]

勝利の美酒

  • 2017.06.03

青空が目に眩しい6月の土曜日の午後。 水曜日の夜中から原因不明の高熱と嘔吐と下痢でダウンして、今朝方までヨタヨタしていたのが遠い昔のように気分が良い。心や体は繋がっているというけど、本当にそう思う。 今日は父兄児童来賓1700人が集う西大和学園カリフォルニア補習校の3校舎合同の大運動会にゲストとして参加させてもらった。 運動会といえばリレー、リレーといえば「保護者・教員・卒業生対抗リレー」である。 今年も校長先生にお声をかけていただき、返信メールで厚かましくも「1番手で走らせてください」とこっそりお願いしておいた。 僕のチームは、大人が二人と卒業生(主に高校生)、10代から50代で構成される年 […]

フラッグスタッフからラスベガス・250マイル自転車の旅(前編)

  • 2017.05.21

40代の終わりの頃に思い立ち、この広いアメリカ大陸を縦断と横断の両方自転車で走破しようと、年に数回少しずつ走り始めた。 カナダのバンクーバーからメキシコ国境までの縦断ルートが約2700キロ(1700マイル)。昨年から取り組み始めた横断ルートは、ロサンゼルスとニューヨーク間が約4800キロ(3000マイル)。 総距離7500キロ、10年くらいかけてゆっくり楽しもうと思う。 縦断は、すでに全体の4割に当たるサンフランシスコからメキシコ国境までの1000キロを何度も走っていて、これからは横断も並行して進めることにしている。 ここでも書いたけど、横断の第一弾として、昨秋ニューメキシコ州のアルバカーキか […]

フラッグスタッフからラスベガス・250マイル自転車の旅(後編)

  • 2017.05.21

標高2200メートルに位置するアリゾナ州フラッグスタッフの朝の気温は2℃だった。 夏用の手袋の指先はかじかむし、しばらく走っても身体が温まらない。昨日までTシャツ短パンで過ごしていたロサンゼルスの気候からは程遠い。とにかくユニクロのダウンで寒さをしのいだ。 低く垂れ込める鉛色の雲、道路の両脇をゆっくり流れる寒々しい森林の風景に目を向けると、野生の鹿や小動物の屍(しかばね)が転がり、それにコンドルがたかっている。 いかにもクマが出てきそうな景観。 と、突然「BEARIZONA」という大きな看板が目の前に現れた。アリゾナってクマが有名だったんだ。「勘弁してくれよ」とため息をつき、用心しながら強くペ […]

至福の時

  • 2016.12.17

今年も残すところ2週間。 昨夜はライトハウスのクリスマスパーティだった。 ふだんはメンバー同士直接会う機会の少ないシアトル支局やサンディエゴ支局のメンバーも、この日は全員ロサンゼルスの本社に集まり、一年の頑張りを労(ねぎら)い称(たた)え合う。 一年が終わる頃、このパーティで全社のメンバーが仲良く笑い合い(じゃれ合い?)楽しそうに過ごす様子を眺めるのが人生の至福の時だ。 今年もチャレンジと試練がてんこ盛りの良い一年だった。 とくにこの2年あまりは、複数のプロジェクトを進めるために頻繁に日本に行っているから、創業時さながらに現場で体当たりの連続だった。 アメリカにいると28年培ってきた信頼のベー […]

ルート66を走る(その3)

  • 2016.11.12

11月11日午前10時19分、ニューメキシコ州アルバカーキから530キロの町アリゾナ州フラッグスタッフに、僕らは無事に到着した。ロサンゼルスを出発してから6日目。 僕は小学生の頃から自転車が大好きで、その時代その環境で許される自転車旅を重ねてきたけれど、4日間で500キロの距離(1日平均125キロ)を走れたこと、とくに3日目に160キロの距離を1日で走り切れたことは大きな自信になった。30歳の頃の自分に負けていないと思う。 30年アメリカに暮らしていて新たな発見もあった。 往路のアムトラックで乗り合わせた乗客との交流から、宗教上の理由で飛行機を使わない人たちの存在を知った。男性はみなアゴにたっ […]

ルート66を走る(その2)

  • 2016.11.12

「いたいたいたいたいっ!」 自転車旅2日目の夜、僕はホテルのベッドで入念にストレッチをしている。 アルバカーキからフラッグスタッフまで530キロの自転車旅は今日で2日目。 想定外のオンパレードながら、中間地点のギャラップまで到達することができた。 1つ目の軽い想定外は、前回のセントラルカリフォルニアの旅に負けないくらいグーグルマップのルート表示に翻弄されていて、個人の所有地(畑や牧場)を突っ切るルートだったり、マウンテンバイクでないと走行不能なルートに右往左往せねばならなかった。 そこへ持ってきて、ルート66は気まぐれに消えたり生えてくるもんだから、突然現れる通行止めの標識に途方にくれたりした […]

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