移民戦略

  • 2024.02.13

前進といえば前進だけど、中途半端といえばすごく中途半端。 せっかくできた日本のノマドビザは更新ができない。 期限は半年だから長期滞在用の宿泊施設は借りられない。 世界の優秀で裕福なノマドワーカーの選択肢は日本だけではないって気づいているんだろうか。 同ビザでは日本国内で就労ができないとした意図もわかるけど、それによるプラスとマイナスを考え抜いて、天秤にかけたんだろうか。 リスクを考え抜いて、そのうえで「失敗しても文句言いっこなし」「ダメなら途中で修正あり」の合意形成ができなかったのか。 彼ら(ノマドワーカー)がせっかく持つ知識やネットワークやグローバルな感覚を、リソースの限られる日本国内の中小 […]

久しぶりの自転車旅(後編)

  • 2023.12.22

翌朝はゆっくり起床。 コーヒーを飲みながら、最近読み始めた「天才たちの日課」(副題:クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々 メイソン・カリー著)を開く。尊敬する歴史上の偉人の日常がだらしなかったりするとほっとしてしまう。 この自転車旅。もともとは北カリフォルニアのサンフランシスコからロサンゼルスの自宅まで走る計画だったけど、雨が降りそうなので、前日に南のサンディエゴから250マイル北にあるサンタバーバラを目指すルートに変更した。 全体の距離が半分になったものだから、日照時間を計算して慌てて走る必要もない。 途中、ラホヤを抜ける丘の傾斜はキツかったけど、あとはどこまでも続きビーチ […]

久しぶりの自転車旅(前編)

  • 2023.12.22

雨で中断したけれど、息子と久しぶりに自転車の旅をした。 月曜日の朝、折りたたみの自転車BROMPTONで家を出発してロングビーチのバス停を目指した。 自転車での旅は、去年の夏に四国〜九州〜中国地方をぐるりと走って以来か。本当に久しぶり。 途中のメキシカンの居住区は、荒い運転の車が多かったものだけど、自転車専用のレーンができて快適だった。 近年は自転車乗りが増えたのか、カリフォルニア州では自転車専用のレーンがそこかしこに整備されていて有り難い。 交差点では大型トラックや乗用車がよく道を譲ってくれる。手を振って応えると、笑顔が返ってくる。 ロングビーチのバス停には30分前に到着。自転車を畳んでバス […]

《Voicyのパーソナリティを始めました》

  • 2023.09.20

日本人の誰もが、広い世界の中から、仕事も、住み家も、生き方も、当たり前に選べる社会になることを願っている。 それは僕がアメリカに飛び込んだ86年以来ずっと。 住み家は世界のどこだっていい。日本だっていいし、アフリカだって、ヨーロッパだってどこだっていい。 でも若い人には、できるだけ早い時期に世界に立って、外から日本や世界を見てほしい。 もちろん僕はアメリカが大好きだからアメリカがイチオシだ。 若造だった23歳の僕は、願うだけでなく自分にできることから始めようと、89年1月アメリカ在住者向けの生活情報誌「ライトハウス」を発行した。 アメリカに暮らす日本人が、海外生活ゆえの問題を解決したり、潤いが […]

カラフル

  • 2023.08.06

久しぶりに髪を切った。ほぼ一年振り。   心境の変化とか不精ではなく、昨年秋からの治療の副作用で切る髪がなかったのだ。   それが数ヶ月前、新芽が芽吹くように春の訪れとともにふわふわと生えてきた。   美容室の椅子のまわりに落ちた髪の毛を見て、生きてる実感をしたのは初めてだ。   もうひとつの個人的重大ニュース。近所にできるスポーツジムに一年契約のサインをした。一年後も生きてる確信。   徐々に出張も再開する。まずは近所から。   シアトル、トロント、ニューヨーク、ハワイ。   Googleカレンダーがカラフルになっていく。   ヘアカット、スポーツジム、出張、人との再会や出会い、、、当たり前 […]

伝えておきたいこと

  • 2023.08.02

ある講座を企画しながら考えた。 僕が人生を費やして若者に伝えたいことってなんだろ。 日本には訳すのが難しい意味不明の言葉がたくさんある。 「若いくせに」(それがどうした?) 「いい年をして」(ほっとけ) 「安定したレールから外れる」(安定ってなに?) 「履歴証が汚れる(転職が多い)」(コーヒーをこぼしたか?) 「みんな言ってる、世間が許さない」(そいつら全員連れて来い) そんな醜い言葉が長年多くの日本人を縛りつけ、苦しめ、才能や可能性の芽を摘んできた。 一歩外に出て世界に立てば、何の意味もないことに気づく。 人は幸せになるために生まれてきた。 人生の主役はその人自身だし、本来人は許し合い、支え […]

ロサンゼルスからの挑戦

  • 2023.05.29

ライトハウスが主催する「日本の大学進学フェア」が先週“無事に”終わった。 “無事に”と書いたのはこのイベント、ロサンゼルスのオフィスと日本全国のキャンパス、そして全世界の視聴者をオンラインで同時に繋ぐライブイベントなので、何回やっても最後の最後まで緊張の連続なのだ。 今回の参加大学は、日本のグルーバル化を牽引する14大学(通年では20数大学) 英語と日本語で参加大学が海外生向けのプレゼンテーションをするのだけど、英語を母国語としない国からの高校生の登録も年々増えている。 登録者の出身国を見ると、アメリカ・カナダを中心に、近年はイギリス、ドイツ、フランス、スイス、ラトビア、ベルギー、ジョージア、 […]

アルメニアの旅

  • 2023.05.25

今朝はアルメニアに「旅」をした。 以前に毎朝オンライン英会話をしていて、なるべく行ったことのない国や地域の講師を選んでいるということを書いた。 今朝はアルメニア人の講師サラ。 画面越しのナラは独特のなまりがある同世代の白人女性。美しい顔立ち、穏やかな語り口、そして3人の孫がいるおばあちゃんでもある。 彼女によると、カリフォルニア州にはアルメニア人の移民が多く、グレンデールやパサデナはかなり多いそう。彼女の叔母や従兄弟もグレンデール在住。 「ネバダ州のアガシ(往年の名テニスプレイヤー)もアルメニア出身だね」とさっき予習した知識で返すと喜んでくれた。 旧ソ連のアルメニアは、みんなアルメニア語とロシ […]

毎日小旅行に行ってる気分

  • 2023.04.19

コロナ以降、リモートワークを導入したのはいいけど、公私に英語を話す機会が激減してしまった。   仲間の勧めもあり、いい機会なのでDMMの英会話でプライベートレッスンをとり始めた。3年になる。   1クラス25分、おじさんの集中力が続くちょうどいい時間であり、どんなに忙しい日でも25分のスキマ時間は必ず作れる。   なるべく行ったことのない国の講師をできるだけ選ぶようにしていて、これまで32カ国の講師と会話を楽しんた。   セルビア、フィリピン、モロッコ、ナイジェリア、バングラディッシュ、アルバニア、ジンバブエ、レソト、モンテネグロ、ルワンダ、エジプト、カ […]

人はみんな幸せになるために生まれてきている

  • 2023.04.19

この季節の恒例行事。昨年に続いて新潟の専門学校グループの新入生に向けてオンラインで講演をさせてもらった。 以前であれば、日本各地に出向いていたのが、コロナのおかげか書斎から参加できる時代になった。 それも、1,100名を超える新入生が在籍する12の校舎に同時かつ双方向でコミュニケーションがとれるのだからありがたい。 (大したことはないのだけど)昨年の秋から僕は病院通いの身だから、もし対面だったら、今年の春は思いを届けることができなかっただろう。 好きなことをばっかり喋っているみたいだけど(実際そうなんだけど)、手のひらで溶けてしまいそうに繊細な彼らに届く言葉を探すために僕は一年を費やす。 少し […]

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