坂本龍馬

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清々しい日曜日の朝。

サマータイムも終いに近いこの時期は、午前6時を過ぎでもまだ闇が残っていて、とくに今朝のように、月が薄い夜の明け方は、星がまだくっきりと輝いている。今まさに剣道の稽古に出掛ける息子とヨメさんと、思わずその美しさに見入ってしまった。良い一日になりそうだ。

ボクもまもなくソフトボールの試合に出掛けるのだけど、昨晩とても胸を熱くする文章に出会ったので以下に抜粋します。
(池波正太郎さんが昭和39年に「幕末維新の人々」というテーマで坂本龍馬について書いたエッセイから)

以下、抜粋:

奔放無比にして独往闊歩(自分の信じる道をひとすじに堂々と歩むこと)。あくまでも明朗な革命家としての龍馬の性格は、封建国家のどんな土壌から生まれたものか・・・思えば不思議な感をさえ抱かざるを得ない。
「天下に志あるものは商業の道に邁進すべし。この道には刀もいらず、流血の惨もなし」と叫んだ彼の声が、維新後の日本に残っていたら・・・いや、せめて後一年、龍馬の命脈があったなら、明治維新の様相も、かなり変わっていたことと思われる

そう。龍馬は、国内が血を血で洗う凄惨な革命騒ぎの最中、わずか30歳になるかならぬかで、将来強大な西洋諸国を相手に日本がどう立ち向かっていくか真剣に考えていたのだ。そして自らが行動を起こし、ついには薩長土肥の四藩連合を成立させ、明治維新への道をつけた。

きっと多くのみなさんが、青春時代に司馬遼太郎さんの「龍馬がゆく」を読んで、血を滾(たぎ)らせ、胸を熱くしたのではなかろうか。

最後に「龍馬がゆく」から、大好きな言葉をひとつ。

「世に生を得るは事を成すにあり」