ボクはガッツの塊

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ピロリ菌退治のために10日間、毎日抗生物質を飲んでいた。
その間は、薬がキチンと効くようにアルコールは一切禁止。暑い日や会食の時はビールやシャンパンが恋しかったけど、まあ苦もなく10日間過ごすことができた。

そして昨夜(花金)は解禁日。

さっそく、グロサリーストア内を中心に、寿司コーナーの全米展開をしている会社の創業社長の石井龍二さんと、経営談義や人生の話を、沖縄居酒屋「秦」で泡盛や沖縄料理といっしょに楽しんだ。

石井さんはアメリカにおいてボクがもっとも尊敬する経営者のひとり。

もともと会計士のバックグラウンドを持つ石井さんは22年前の34歳で独立起業し、現在では年商400ミリオン(約450億円)を超える企業を一代で育て上げた。

日本食の分野では、紅花も凌ぐナンバーワン企業だ。また、(日本からの進出ではなく)ボクたち移民が創業した会社としても、ボクが知る限りナンバーワンの規模だろう。

そういう偉大なアメリカンドリーマーが、気軽にゴハンに誘ってくれるなんて本当にありがたいしシアワセだ。

昨晩もたくさんのアドバイスと励ましをもらった。

「コミヤマさんはガッツの塊だから。必ず成功するよ。でも決して焦ってはならないよ。決して幅を拡げ過ぎず、自分の原点を忘れずに、地に足をつけた商売をするんだ」

「ボクは石井社長を目指しています。石井社長がボクと同じ42歳の時にはどうでしたか。成長曲線はどんな流れでしたか」というボクの問いに、

「私が創業したのが34歳だったから、42歳の頃なんてまだまだだったよ。創業もゼロからのスタートじゃなくて、マイナスからのスタートだったしね(笑)
(手でカーブを描きながら)
地道な積み重ね、小さな実績の積み重ねを大切にするんだ。そうすると、ある時こんなふうに伸びる時がくるんだ。
見てないようでまわりは見ているから!あせらず、地に足をつけた経営をするんだよ」

そして、

「金儲けはむずかしいし、近道はない。山師も多いから、知らない分野に手を出しちゃいけないよ。たいていはうまくいかないから。
人間は少しうまくいくと自分の力を過信してしまう。そうやって堕ちていった人を何人も見てきたから」と端正な横顔で少し悲しそうに笑った。

社員についても、

「会社や社員が大きく成長する中で、居場所を失って会社を去る幹部社員もでるだろう。会社の成長に個人の成長がついてこれなくなって。そうならないようにふだんから厳しく育てなくてはならないんだ」ときっとご自身の経営とかさねてアドバイスをくれた。このことは、多くの成功した経営者が口を揃えて言うことだ。幹部ほど厳しく育てなくてはならないし、100%を求めなくてはならない。

ボクは、石井さんが語るたびに、箸をつけるのも忘れて夢中でノートにメモした。

アメリカ1の成功者のプライベート授業が受けられるなんてこんなシアワセなことはない。オマケにごちそうにもなってしまった(恐縮!)

 

一夜明けて、何度も昨夜のメモを読み返した。

そして「コミヤマさんはガッツの塊だから。必ず成功するよ」と励ましてくれたシーンを記憶の中で何度も何度もリプレイした。