パパの授業

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食後にバスケットボールはするもんじゃない。

近頃、息子が生意気な口をきくから、スポーツでコテンパンにいわせて、父親の威厳を保とうと思ったら、コテンパンに返り討ちにあったうえに気持ち悪くなった。

だんだんと子供騙しのカードが消えていく。増長させる結果となってしまった。

そんなことで大いに悔しがっていたら、近所迷惑な大声で、家内が「こんな時間に近所迷惑でしょ」と迫る。

仕方なく、いや、改心して、ボクの書斎で息子と宿題をやっている。

今日は月に一回の、息子の補習校でのキャリアの授業だった。

ゲストに牛角のアメリカの社長の早川さんに来ていただいて、外食産業について、また牛角グループの壮大な夢について子供たちに話をしていただいた。

それはもう、子供たちだけでなく、頭の固い経営者や、一般の社会人に聴かせたいような、熱く深く実践的な話だったと思う。

ゼロから始めて現在11店舗。500人ものアメリカ人を束ねて、アメリカ社会に「焼肉文化」を命懸けで根づかせようとしている現役のトップの話を生で聴けるなんて、この子供たちは本当にシアワセだと思う。

クラスでは、売上や利益の意味、会社の仕組みについても今のうちから知識として身につけ、世の中の様々な職業にアンテナを張る習慣をつけてあげたい。そしてお金に対する偏見を無くして、お金は振り回されるもんじゃなく、上手に味方につけて活かすものだということをボンヤリとでも学んでほしいと思っている。

夕方、息子のサッカーの迎えに行った帰り、今日のパパのキャリアの授業どうだったと訊ねてみた。

「うん、パパの字、汚いね」

なにボケてんだよ。

試しに今日のクラスの内容をクイズにして出したら全部答えられた。わかってんじゃん。

コイツがわかってるってことは、みんな理解できてるってことだな。よろしい!?