試練は絶好の成長機会

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 1月9日の土曜日。

仕事始めから最初の一週間が終わった。アクセル踏みっぱなしの一週間。

今朝も散歩をして、息子を日本語補習校に送ってから便所掃除をした。

気合いを入れてゴシゴシ磨くと心まで洗われたようにスカッとする。

それから、正月から始まったNHKの大河ドラマ「龍馬伝」を録画予約。

実は昨年末、友人からテレビの録画予約を教わってなかなか重宝している。

そもそも一年の4ヶ月くらいは国内外に出張に出ているし、年中お客さんや行事があって公私の境目がないから、食物アレルギーのマグロや白菜同様、人生の中で連続ドラマを見るなんてことは諦めていた。が、ラッキー。世の中にこんな便利なものがあったとは。(遅い!)

 

はてさて。今年に入って、知人のすすめで読み始めた稲盛和夫さんの著書「成功と失敗の法則」(致知出版社刊)の扉に、珠玉の言葉が綴られていた。

 「試練を、絶好の成長の機会としてとられることができる人、さらには、人生とは心を高めるために与えられた期間であり、魂を磨くための修養の場であると考えられる人———。そういう人こそが、限りある人生を、豊かで実り多いものとし、周囲にも素晴らしい幸福をもたらすことができるのです。」

 そうだ、そうなんだよ。今この逆境は絶好のチャンスだし、人生の目的は心を高めることなんだ。人生は修養の場なんだ。

そう膝を打ち、四六時中忘れぬようにタイプし直したものをプリントアウトして、社長室のボードとトイレに貼付けた。

ボクはこうして貼っておかないとすぐに忘れてしまう。すぐに怠けるし、すぐに怒る。できない理由を探してはすぐに諦める。今年はそういう自分を脱皮するのだ。

そうそう。ボクは今年に入って、今期から5年間の事業と売上の目標を立てた。

今の事業(LA版、SD版、ハワイ版、日米の教育事業等)の延長や、秘密の大作戦で「これだけは」という数字をエクセルの表に置いていく。各年号の下にはボクの年齢も打ち込んでいくのだけど、5年後(48歳)の通過点を見ても、ガッツポーズをするほどの数字にならない。ぐぐぐ。

悔しいから、難易度は高いけど、リアリティのある数字を何度も何度も置き直す。それら数字を実現するには人的補強も必要だし、人件費や印刷代など経費も伴って増える。コスト管理もおなじくらい大切だ。

「売上最大限、経費最小限」盛和塾の稲盛さんの教えだ。

売上が大きければ良いというものではなく、むしろ高収益で強い財務体質であることが肝心だ。

我々のようなまだまだ小さな会社は、2桁以上(基本は20%)の利益を確保しないと、しっかりした経営のダム(内部留保)が作れないから、千載一遇のチャンスにポケットにお金がなかったり、何かあったらすぐに干涸びてしまう。それではスタッフは安心して働けないし、会社や自分の未来に夢も希望も持てない。

そんな思いで事業の計画を立てていくと、3年後に目指していた中間目標を通過した(って、計画だけだけど)。思わず小さくコブシを握る。

2010年。今年を新創業期と位置づけることにした。

あとで何年やったか振り返る時に引き算がカンタンだからだ。

試練に自らを追い込み、絶好の成長機会としよう!