思い描く

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水曜日の朝。久しぶりのロサンゼルスの空気は気持ち良い。

昨日2週間の出張から帰ってきた。

帰りの飛行機に乗っている間も帰宅してからも、ちょっと会社に顔を出したのと食事の時間以外、今朝まで眠りに眠った。おかげで気持ちもカラダも軽いこと。特大のカサブタが落ちたように清々しい。

改めて思うけど、カラダの方の疲れを過度に溜め込むと、気持ちまで抵抗力がダウンして、何と言うことのない問題にも差し込まれ気味になる。

そういう時に限って波状攻撃で問題が勃発するからつい八方塞がりのような気分になってしまう。

それが十分な休息を採ることで「さあこい」といういつもの前向きな自分にもどれる。

「越えられない問題は起こらない」「すべては必然」だから、「こんなに複数の、それも難易度の高い問題をいっぺんに迎えることができるなんて、オレもエラくなったもんだ」と笑える余裕も湧いてきた。

今朝は久しぶりの「朝の勉強会」。

テーマは「ライトハウスを通してどんな未来を創れるか」。

「そんなの無理だよ」とか「それって誰がやるの」とか「人が足りない」という話はナシで、自分たちの事業の延長で(あるいはそうでなくても)、こんなことができたら面白いよなというテーマで話し合った。

いや、正確にはいつものようになかなか活発な議論とはいかず、沈黙しがちでアイデアが今ひとつ出てこなくて、結局グループごとの発表はナシで来週への継続テーマとした。

でもそれは全然オッケイで、日常の業務から離れて、未来について考える機会を持つこととか、夢を持つことが大切だと思っている。

この世の中の、飛行機もロケットも癌治療もインターネットも、誰かの頭に浮かんだ「夢」が出発点だ。すべては思うことから始まる。

ライトハウスキャリアエンカレッジという会社も、ボクやパートナーの高畠やメンバーの夢のカタチだ。

89年のライトハウス創刊以来、いろいろな分野で活躍する日本人に取材や営業を通して出会った。そして輝かしい活躍の一方で気の遠くなるような失敗と苦労を乗り越えてきていることを知った。そして大切なことは才能より、自分を信じてやる努力とか信念だと学んだ。人は必ず変われる。人をあきらめてはならない。そう思った。

それから、この成功者たちの言葉に、日本の若い人たちがふれたらどんなに勇気が出るだろう。日本の若者がこの人たちと直接会える機会を作りたい。彼らが学んでいる机と世界はつながっていることを伝えたい。目からウロコをボロボロ落としたい。

そう思うこと、夢見ることから始まった。

「想い」は、2000年1月、大学や専門学校の学生に海外研修やインターンシップを提供する会社ライトハウスキャリアプラニングとして産声をあげた。

まさに、成功者から直接話を聞いたり、アドバイスをもらったり、自ら体験をする海外研修の実現だ。ボクらの研修はどこの業者もマネができないオリジナルの研修だ。

昨年11月からは日本側のパートナーの高畠(キャリアエンカレッジ)と、ライトハウスキャリアエンカレッジを立ち上げ、新たな支援者やパートナー、メンバーが集まって今につながっている。同時に事業領域を、国際間の人材斡旋にも広げた。

どちらもまだまだこれからの事業だけど、教育の方は、北は北海道、南は九州から日本中の学生がわれわれのプログラムに参加するためにアメリカを訪れる。

彼らの感動の涙や感謝の手紙はずっと昔に思い描いた「夢」だ。

人材業では、日本人が世界中で仕事を得られる世の中を実現したい。課題は盛りだくさんだけど、このメンバーなら必ず実現できるし、この仲間たちと実現したい。

ボクの「夢」はこれからもライトハウス、ライトハウスキャリアエンカレッジ、ふたつの会社を通して実現と進化を繰り返す。

挫けている時間はもったいない。