暴力反対!

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休暇から帰ってきて、メールを開けると商船学校の仲間の本多から「思ったより頭が後退してないな。ブログ、マメに更新しろよ」と指令がきていた。最後に飲んで何年も経つのにいきなりこのモノ言いだ。呆れたけどうれしい。

年末の忙しい時期に、ボクのブログを過去に遡って読み込んでくれたようだから、会社ではかなり責任が重いと見ていいだろう。

最後に本多と銀座だか新橋で飲んだときは、無礼な後輩を殴って謹慎になったと言っていたけど、それはうまそうに酒を飲んでいたから、その事態の大きさを本人は理解できていなかったようだ。

着信したメールアドレスの末尾が同じ社名だったから、幸いにもリストラにはあっていないようで、大手企業の懐の広さに感心しつつ、会社があるであろう東京の方角に見当をつけて手を合わせた。本多を頼みます。

本多に限らず、中学から同じ商船学校に進んだ山内は、チンピラをコテンパンにして海外駐在が流れた過去を持つ。30歳を過ぎて山内が馴染みだという銀座のクラブに連れて行ってくれたけど、学生時代に行った「飲み放題歌い放題2500円」からあいかわらず進歩のない粗野な飲み方で、四国育ちの底力の弱さを露呈した。

そういう素行の悪い仲間とは距離を置こうと思っていたけど、この夏、渋谷の歩道橋で、女性のスカートの下を携帯のカメラで撮っているアホがいた。年格好が20歳半ばでスーツ姿のビジネスマンだ。こいつは懲らしめてやろうと、背中を鷲掴みにしたら、大暴れされて思わず手を離してしまった。と、思ったら、隣の事業パートナーの高畠が瞬時にもう一度掴んで、階段の下へ放り投げた。男はゴロゴロ転がり落ち、跳ねるように逃げていった。

ライトハウスに18年執筆してくださっている阿木先生も、ついこの間の日本帰国時、混雑するエスカレータの真後ろで、若者がタバコをふかしているから注意したら逆ギレして文句を言ってきたそうだ。先生はこれ幸いと、安心してぶん殴ってやったと空手で鍛えた拳を見せて笑った。70歳を控えていかがなものか。
行儀が悪かったのだろうが、若者を気の毒にも思う。

尊敬する師匠から、仕事の相棒や親友がこれだから、その中にあって温厚な自分に感心している。やっぱり暴力はいただけない。絶対。きっと。