そんな時はシュウマイを

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10月24日金曜日。
新大阪から名古屋に向かう新幹線の右側の車窓に、昨日講演に招いてもらった大阪経済大学のキャンパスが流れていく。

講演に来てくれた学生の数は、今回の講演行脚の中で1番少なかったけど、地アタマの良さそうな若者たちが、講演が終わってからも真剣なまなざしで食らいついてきて気分が良かった。

講演後のアンケートの結果も、全員「たいへん良かった」と「良かった」に○をしてくれて、多少でも何かを感じて帰ってくれたようでひと安心。

今朝メールを開くと、さっそく今回講演をした大学の学生から人生相談のメールが届いていた。彼らの大切な人生に関わることだから、いったん内容を頭に入れて、時々車窓の景色と重ねながら、伝えるべきアドバイスを考えている。

今週は関西を中心に飛び回っていたので、すっかり土地勘がついた(つもりでいた)。
何なら関西のことは何でも訊いてほしいという意気込みでいた。

そして今朝の話。

昨日の別れ際に役員の木田は、駅の路線図を傘の先で指して「午前10時のアポイントの関西大学は、新大阪から京都線に乗って吹田駅で降りて、そこから電車に乗り換えて関大前駅で降りるように」と詳しく説明をしてくれていた。

間違えぬよう繰り返し暗唱したボクは、少し早めに新大阪駅に行って、まさに出発する京都線に颯爽と乗り込んだ。まるで初めてマンハッタンで地下鉄に乗った時のような自信と達成感を胸に。

ドアの上にある停車駅の表に、吹田駅が2つ目にあることを確認した時、ボクはうっすらと笑っていたと思う。

そこに流れたアナウンス。

「次の停車駅は高槻ぃ〜高槻ぃ〜」

って、どういうこと!!

恐る恐るもう一度、停車駅の表を眺めたとき、快速に乗ったことが理解できた。

そうきたか!

結局、京都に行くくらいの時間をかけて高槻に辿り着いた。大切なアポイントに10分遅刻の大反省。

それでも以前犯したチョンボに比べたら軽いさと自分を慰めた。

それは、大阪で人と会うために、名古屋で新幹線に間一髪飛び乗った時のこと。

荒い息をおさえながら聴いたアナウンスは「次の停車駅は新横浜ぁ〜新横浜ぁ〜」だった。常識破りの4時間遅刻に、ボクは言い訳っぽく新横浜で買ったシュウマイを手土産にした。