冬休みの宿題

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遡ること木曜日の夜、もう布団をかぶって寝ようかというところに、切羽詰まった顔の息子が枕元にやってきた。

「パパ、宿題手伝って」

明後日に提出の日本語補習校(西大和学園)の冬休みの宿題が終わっていないと言う。

算数の冊子を開くとまっさら。

それ、「終わってない」じゃなくて「やってない」って言うんだよ。

お前さぁ、冬休みの間になにやってたの。腕がちぎれんばかりに遊んでいたけど。

この“オレ”にしてこの子有り。遺伝子は脈々と受け継がれている。

で、木曜日金曜日の二日に渡って何とかかんとかやり遂げた。
一次関数にもたつき、角度の計算で流れが良くなったと思ったら、三角形や平行四辺形の証明問題に手こずり、それでもひとまず間に合った。少しはやり遂げるヨロコビを学んだかな。

と思ったら、甘かった。

国語のテキストも、今すぐにブックオフに持っていけるコンディション。

そりゃ、算数白紙で、国語だけ一生懸命やり遂げましたなんてことありえないよな。

で、のどかな日曜日の朝。提出期限は過ぎてしまったけど、息子と国語の宿題をやっている。

集中して少しは考えているのかと思ったら、中庭を横切るクロネコを目で追いかけている。

と、席を立ちネコを追いかけていった。デジャブ。まるで自分。

終わるんだろうか、宿題。