よく頑張ったな、桃太郎

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6月3日の水曜日の早朝。

ひと仕事終えて、これから自転車。
ここしばらくは霧雨の朝が多くて、路面が濡れていて走れない日が多かったけど、今朝は良い感じで走れそうだ。

昨日は久しぶりに、元サンディエゴの責任者の大野くんと電話で話した。

中途入社で、サンディエゴ版創刊からの7年間、リーダーとして基盤を作ってくれた功労者で、昨年末に独立して今は2つの会社の社長として頑張っている。

ボクよりひと回りも上に見えるオッサン顔だけど、その実まだ30代後半。

「今は留学するのにまだまだお金が掛かり過ぎます。海外で働くにもハードルが高い。システム(彼はシステム開発会社のオキロンを経営している)と、ビザを駆使して、今よりもっと安く、誰でもがアメリカ留学や就労ができる世の中を創りたい」

と、熱く語ってくれた。

「頼もしいこと言うやないか。なんでうちでそれせんかったんや。温めとったな!」と突っ込んだ。

器用そうに見えて、むしろ対人面では不器用だし、ツメが甘かったり、優しすぎるところが心配だけど、きっときっと、その志がブレなかったら必ず成功すると信じている。っていうか祈ってる。

管理職になれる人数は限られているし、それは選択のひとつに過ぎない。
ライトハウスで同じ釜のメシを食う人間が、こうして起業したり、引き抜かれたり、あるいは現場にこだわってスペシャリストを極めたり、いろんな選択肢、いろんな活躍の場があって、それぞれが額に汗して誇りを持って生きることが大切なのだと思う。

ワールドメディアアライアンスにおいても、仲間のメディアが、ライトハウスのフィロソフィーやノウハウを汲み取り、あるいはお互いのDNAを継承し合い、その地域の日系社会の活性化拡大に貢献し、世界中で個人が活躍できる世の中づくりにつながったら、こんなシアワセで豊かなことはない。

 

経営者を20年もさせてもらって、近頃あるヨロコビに気づいた。

それは、スタッフの成長にふれられることだ。社内で開花することもあるし、外のメシを食って脱皮することもある。あれもできない、これも知らないで頭を抱えさせられたメンバーが、ふと気がつくと、立派に頼もしく成長していた時、なんか、成長した桃太郎を見上げるようなシアワセな気持ちに包まれる。

そんな“役得”もあるから、経営者はしんどいことがあっても歯を食いしばれるんだと思う。