情けないGM

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いよいよ夏です、と日本にメールを送った午後からまた雨が降っている。

雨の少ないロサンゼルスに暮らして、こうも段取りよく洗車をしてすぐ雨が降るもんだろうか。空から誰か見ているような気がしてならない。

裕次郎の「嵐を呼ぶ男」はカッコいいけど、「雨を呼ぶ男」は情けない。
もっと情けないのはGMだ。

今にして思えば、時代の主流になりつつある小型車や環境技術の研究開発で、日本に置いていかれたのも当然だろう。

「強すぎる」労組は主義主張ばかり。経営は本業を疎かにして、M&Aや金融に走ってきたのだから、自業自得としか言いようがない。資金注入のお願いに、プライベートジェットで行って顰蹙を買っていたけど、それは氷山の一角ですべてにおいて腐っていたのだろう。

何でもアメリカが良いみたいに言われるけど、もし日本のように地に足をつけて地道な研究を大切にしていたら、また労使一体になってコスト削減をしていれば、こんな最悪の事態は防げただろう。どれだけ、下請け、孫請け、業界の弱い立場の人たちがその余波に苦しんでいるか。GMの前会長のワゴナーは「辞めます、ごめんね」でおしまいだけど、こいつら経営陣の責任は重い。

ボクら(いや、アメリカのほとんどのマジメに経営をしている中小零細企業)の会社が傾くことがあっても、国が助けてくれることはない。もし経営者が家土地財産を担保に入れていたなら文字通りスッテンテンだ。

こんなどうしようもない会社のケツを拭くために、ボクらの血税が注入されると思うと情けなくなる。