親の心、子知らず

NO IMAGE

午後はパロスバーデスのお祭りに行ってきた。
 


 

 

本格的な移動遊園地やたくさんの出店でたいへんな賑わいだった。小さな会場に何万人の人が訪れたろう。近所のモールのパーキングまで、お祭りに訪れた人たちの車でいっぱいだった。

出店の商品も様々で、トヨタのプリウスから、絵画、手工芸品、タコスやホットドッグの屋台、衣料品、この辺まではわかるけど、10分無料マッサージとか、家庭用太陽熱システム、パッティング用の芝生、ペットのトレーニングなど、出店業種の幅も広かった。それにしてもお祭り独特のウキウキした空気感は、お年寄りから子どもまでみんなの表情を明るくしてくれる。

ボクたちはそのお祭りの催し物のひとつの、息子が所属するジャズバンド「ポピュレーション6」のコンサートを観に行った。
 

ポピュレーション6は、けっこう真剣勝負のバンドで、近頃は毎週末のように、街のイベントや教会、パーティやお店のオープニングなどに呼ばれては演奏をさせてもらっている。息子はそこでドラムを叩いている。

この日も、中学生バンドへの点数の甘さと、身内含有率が高いのもあって、曲と曲の合間におしゃべりも愛想もない割に、拍手喝采で40分ほどのステージを終えることができた。聴いていただいて、息子たちに変わって観客にお礼を言いたい。
いや、本人より親の方が毎回胸を撫で下ろしているのだ。
 

 

 

それにしても、親の心配をよそに、子どもが大きくなるのは早い。親子の関係が100%で始まって、子の成長とともにその割合はどんどん圧縮されていく。圧縮されないとそれはそれで困るのだけど、加速して日常の習慣や絆がサクサク削ぎ落とされていく。

いつの間にか、キャッチボールもサイクリングもいっしょに行こうと腕を引っ張られなくなった。

寝る前におやすみに来てって、ついこの間までせがんだし、休みの朝はボクより早く起きて、布団の上から飛びついてきた。最後に飛びついて来たのはいつだろう。

風呂にもいっしょに入らないし、シャワーはカギをかけるようになった。これが自然で必然なんだけど。

時々、ひとりで生まれてきたような顔をして腹が立つ。運動会の尊敬の気配もその日限りだし。

親離れより子離れの方がムズカシイ。

親の心、子知らず。ちょっと両親に電話するかな。