腹八分

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3月1日、小雨ふる土曜日の朝。
書斎にいけたアジアンリリーの凛とした美しさにしばし見入る。

花や植物は本当に心を癒してくれる。

引っ越したばかりの新社屋も毎日のようにお祝いの花かごや観葉植物が届き、直線でつくられたビルディングをやわらかな生気と潤いで満たしてくれる。

ボクは植物が大好きで、届いたプラントに触れては贈ってくださった方を想い、心の中で手を合わせる。失敗と迷惑(かける方)の大量生産のような日常だけど、こうして応援してくれる方たちに囲まれて本当にシアワセな人生を送らせてもらっている。

ではシアワセとは何かと問われたら、愛するヒトたちに囲まれて暮らすことに他ならない。家族や社員、友人、仕事仲間、お客さん、おたがいを尊敬し、助け合い、支え合って、同じ時代を生きること。だと思う。

それと同じくらい大切なのが、夢を持って、私利私欲に負けそうになりながらもグッと歯を食いしばって堪え、自分の人生を通して誰かの役に立てることだと思う。ヒトに喜んでもらえたり、感謝してもらえることが人生のガソリンであり醍醐味だ。

間違えても、物欲や権力欲の延長にシアワセはないと思う。巨万の富を手に入れても、プライベートジェットやコブシくらいのダイヤモンドを所有しても、その次に待っているのは「もっともっと」だ。

欲望に際限はないし、過度の欲望は本人やまわりを不幸にしてしまう。欲望も腹八分。

ゴハンはもうちょっと欲しいくらいでやめるのがカラダに一番良いように、何でも「足るを知る」ことが大切なんだと思う。

つい、この間まで胃袋120%食いをしていたボクが言うとなんの説得力もないけど。