やっぱり冬は鍋なのだ。

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 昨日の朝から鼻がぐすぐすして喉が痛むので、遠慮してたカゼのウィルスがとうとう来たかと昨夜はシャンパンでアルコール消毒をしてやった。さらに万が一に備えて白ワインで駄目押ししたところが返り討ちにあってしまい、今朝から喉の痛み、熱、くしゃみが治まらない。

ウィルスの方はボクの全身を制覇したつもりかも知れないが、実はボクの方が一枚も二枚も上手で、「カゼをひくならこのあたり」のストライクど真ん中なのでまったく気にしていない。

例年11月や12月は、出張や大切な会議・会食、契約ごと、講演などが目白押しで、どこで倒れてもまわりに迷惑をかけてしまうから熱が40度あっても倒れるわけにはいかない。

だからその時期は、喉の粘膜がなくなるくらいウガイをするし、皮がとれるくらい石鹸で手を洗う。もちろん、ストレスマネージメントにもことさら神経を使い、質の高い睡眠時間の確保と、外食が一気に増えるので栄養のバランスにも気を配る。相手の方はこっちのコンディションとは関係なく120%を期待する。毎回が一期一会。すべての面会で160キロのストレートを安定して投げるのがプロとしての責務だ。ボクはメンバーにもそれを求める。

そんな年末の山場も越えて、仲間とのホリデーも満喫できたので、内心では「今なら良いよ」と思ってた。

カゼのウィルスの方も肝心な時期を避け、そんな山場を越えるのを待って、ようやく「そろそろこっちの都合もあるのでね」と来訪したとしたら、本当の上手は向こうと認めざるを得ない。いっしょに酒など酌み交わしてみたい。もしもウィルスに名前をつけていいならブルースと名付けたい。

そんなことで今朝は、朝食を食べてそのままひっくり返ろうかと思ったけど、お楽しみの2010年の事業の重点項目のリストアップと優先順位決定戦(ひとりでやってるだけだけど)と目標設定を済ませて、昨日のうちに書いたブログをアップして、急ぎのメールの返信もすませて、薬を飲んだらバタンキュー。夕方まで眠り続けた。

朝よりいくらか痛みも引いたので、娘の運転の練習を兼ねて、日本食のスーパーまでドライブに出掛けた。パーキングの出し入れと、バックの操作にまだまだ難があるが、大勢の車の中での運転や夜間走行はだいぶん安心して乗っていられるようになった。この調子だと、冬休みの間にフリーウェイも挑戦できそうだ。

はてさて。カゼの時にはあったかくて栄養満点の鍋に限る。

スーパーでは娘が押すカートに野菜を片っ端から放り込む。

アレルギーで白菜が食べられなくなったけど、鍋はストライクゾーンが広い料理だから心配無用なのだ。

まず地鶏と昆布でダシをとって、あらかじめニンニクの固まりを大量投入。チンゲン菜、牛蒡(ごぼう)、竹の子、もやし、椎茸、しめじ、それから大量の大根おろし。このあたりまでが主役の野菜チーム。

これに豆腐と豚バラ肉、牛スライス、たっぷりのハルサメ、水でもどした麩(ふ)がガッチリ脇を固める。

時間のある時には自分でダシからポン酢も作る。翌日が休みの日やこうしてカゼをひいている時には、ポン酢をキムチの素で割るとさらに身体が温まるのでおススメしたい。

ついでにコンロを遊ばせておくのがイヤなので、となりのコンロでは副菜にベーコンと竹の子を炒めた。

「持つべきものは料理のできるダンナさんだわ」とカミサン。

「お前がうらやましいよ」とボクはニヒルに返す。

鍋ですっかり身体が温まった。やっぱり冬は鍋なのだ。