カミサン里帰りの巻

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 月曜日の早朝。

今朝は5時に起きて、娘をスケートリンクに送ってから近所のカフェでPCを広げている。練習が終わったら、いったん自宅に帰って今度は息子をピックアップして、ふたりを高校まで送らなくてはならない。

実は一昨日の土曜日からカミサンが三重県の実家に里帰りしているものだから、その間の一週間あまり、子どもたちの送り迎え&家事全般はボクが担当なのだ。

公共交通機関の整備されていないロサンゼルスの子育ては、車の送り迎えが欠かせない。学校、塾、グループ研究、サッカー、スケート、図書館、買い物、友だちの待ち合わせ、すべて送り迎えだ。

確かに不自由で不便ではあるけれど、おかげで日本の(一部)家庭のように、親子が「近頃お互いに顔も見ない」とか「話すのは要件だけ」ということにはならない。イヤでも。

子ども側にしてみると、ひとりで生きてるような生意気な態度や言葉遣いをして、親に送迎拒否をされてはたまらないからいちおうの慎みもある。遠慮もでる。だから親子ゲンカは長続きのしようがない。

物理的にもいっしょに過ごす時間、話す時間が多い分、親子の絆はおのずと深くなる気がする。まぁありがたいということなのだけど。

そんな時間ももうすぐ娘は免許を取るし息子も来年には免許を取るからあとわずかしかない。ちょっとサミシイ。ホントはずっと不自由で不便な方が良いのだけど。

話をもどそう。

今日でカミサンが里帰りして3日目。

今朝ボクが起きた頃(午前5時)には、娘はすでに弟と自分の弁当を作り終え、みんなの朝ご飯(みそ汁と目玉焼)をこしらえていた。ご飯が水の加減を間違えてロウソクみたいだったけどそれはご愛嬌。弟の弁当にはおやつのクッキーがラップにくるんで可愛く添えられていた。

そうそう。昨日もチビどもがいつになく大活躍をした。

日本からの出張で我が家に滞在中の木田と子どもたちの4人で夕方に食料の買い出しに出掛けた。

オレンジジュース、サラダの野菜、弁当のサンドウィッチの材料、それからおやつとビール。子どもたちは指示をしなくても手際良く必要な食材をカートに放り込み、仲良くふたりでカートを推して歩く。ふだんはケンカばかりしているのに。

帰宅後は、手分けして食材を冷蔵庫や食料庫に入れて晩ご飯の支度をした。

木田が手際良くベーコンとキノコを炒め、となりで煮立った鍋にカレーのルーを入れる。空いたコンロではパスタの鍋が沸騰している。息子が剥いたジャガイモも良い具合に煮えてきた。娘はレタスを千切ってサラダを作る。ボクは片付けをしながらテーブルをセットする。こういう時間もわるくない。っていうかありがたい。

生意気盛りの息子がぽつり。

「何だかママのおかげばっかりだよね。毎朝起こしてくれて、ご飯も作ってくれて、ボクらを送り迎えしてくれて、湯たんぽもつくってくれるし。ありがたいよね」

カミサンがいないのは大変だけどたまには良いかなと思った。