同業からの援護射撃

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 326日の金曜日。23日のサンディエゴの出張から帰ってきた。

サンディエゴは午後早くに発ったのだけど、途中大変な渋滞に巻き込まれ、しばらく車が止まったまま動かなくなった。やれやれ。

車がぴたっと動けなくなると不思議なもんで小用が足したくなる。

左は草原と太平洋、さらに高いフェンスがそびえる。

右は小高い山並み、人工物が何一つない風景がどこまでも続いている。

逃げ場も死角もない。この状態、どうしたものか。

あと1時間、いや30分とても持たない。

大きな声で歌を歌って気持ちを紛らわそうとしてけど、サビでお腹に力を入れた分、余計近くなった。

風景は少しずつ色あせて白黒の世界に変わる。

「ピコンピコンピコン。。。」

カラータイマーが耳の中をこだまする。

車外に飛び出し恥辱に耐えるか、

車内をこのまま地獄に変えるか、

いよいよ最終判断を迫られる頃、ようやく車が流れ始めた。

間一髪セーフ。

そんなこと(どんなこと?)でドラマチックなサンディエゴ出張だった。

 

それにしても、出張前は経営の舵取りで少し凹むこともあったけど、サンディエゴでメンバーやクライアントと作戦会議をしたり、大口を開けて笑っていたら、すっかり元の元気を取り戻している。いや、ホント楽しかった。

近頃ではサンディエゴのメンバーや馴染みの人たちに再会すると、ホームタウンに帰ってきたような気分になるから不思議だ。ボクのもうひとつのホームタウン。

そうそう。今日、うれしいことがあった。

ある新規のクライアントから、吉野家の牛丼(並)が1万杯も2万杯も買えるほどの受注をいただいた。とても食べきれない。

受注自体ものすごくありがたいのだけど、それ以上にありがたく、シアワセを感じたこと。

それは、広告予算を握る担当者(アジア系)から「もうひとつの日本語マガジンとどっちにしようか迷ったけど、おたくの評判が素晴らしかったから決めた」と褒めていただいたこと。

それも、他でもない同業(ネットメディア)の営業マンが、「紙(情報誌)は圧倒的にライトハウスが人気」とベタ褒めで推薦してくれたのだと言う。

ひとつの会社はローカルの日本語情報サイトの雄「びびなび」。

さらにもうひとつの会社は、昨年までうちのサンディエゴ版の責任者の大野くんが社長を務める「サンディエゴタウン」。

本当にありがたい。今すぐ牛丼をご馳走したい。彼らの「推し」がなかったら、もうひとつのメディアにその予算はそっくり流れていたかも知れない。

ライトハウスはこんなふうに同業他社や元メンバー、友人知人の援護射撃に助けられることが本当に多い。というか「おかげ」ばっかりで今日まで来れた気がする。

うまくいっても、いかなくても、感謝を忘れちゃいかんなあ。心の中で手を合わせた。