48時間一本勝負

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金曜日の夕方5時半。会食までは一時間余り。

オフィスに帰って仕事をするには中途半端なので、サンディエゴ出張の帰り道、コンセントの繋げるトーランスのホテルのロビーに寄ってこれを書いている。人待ち顔みたいな顔をして。

一昨日の夕方のキックオフ(ライトハウスの年始決起会)から怒濤のような48時間だった。

キックオフの夜はLAのメンバー全員で「牛角」でもりもり焼肉を食べて未来を語り、昨日は夜明けに家を出て、朝9時半からサンディエゴのオフィスでの打合せに参加。

そのまま9件の営業同行と挨拶まわりをして、夕方からスーパーの駐車場で日本の高畠と電話で打合せ。再来週からは日本出張が控えている。こっちも重要な会議や営業同行が盛りだくさんで楽しみだ。

経営者には、後方に控えて冷静に指揮を執るタイプと、前線で旗を振って引っ張るタイプがいるのだと思うが、ボクは生涯後者のスタイルで、世に必要とされる限り走り続けたい。歯磨きのチューブを使い切るみたいに。

話はもどって、その後、ライトハウス主催の「異業種交流会」に出席。受付の横で片山(副社長)や川嶋(編集長)と並んで、ふだん直接接点を持つことがないクライアントや関係者の方たちに挨拶する機会を得た。懐かしい顔にも会えてうれしい。初めて会う美しい女性から「ブログ楽しみにしています」と褒めてもらったりして、あまりアホなことは書くものではないと考えた。

乾杯の音頭では川嶋くんがやや緊張気味で微笑ましい。
一方、支店長の大野くんは慣れたもので厚かましい。

開会の挨拶でも宣言したけど、これからは情報発信だけでなく、サンディエゴのコミュニティに暮らす人と人をつなぐ交流イベントにもチカラを入れたい。

閉会後、1月からサンディエゴに単身赴任の滝井くんを引っ張り出し、焼鳥の「野球鳥」でサンディエゴに赴任してからの様子を聞く。

右も左もわからぬ町に赴任して2週間、すでに実質3件の年間契約を結んだ。彼のフットワークはボクも敵わない。たまにヒトの話を聞いてないけど、知識と成功体験を重ねて大化けしてほしいと願っている。

少しほろ酔い加減でホテルに帰り、昼間にマルカイで買っておいた籾殻(もみがら)の枕で朝まで熟睡。をしたかったのだけどなんだか興奮して午前2時に目覚める。

去年の秋ぐらいからだろうか。眠っている間も営業の数字やフォーメーション、エリア展開、はたまたエージェント業務のブラッシュアップなど、日中考え切れないことが浅い眠り中でもそのまま続いていて、どこで目が覚めてもアタマを捻っている(たまにアクション映画風の主人公で飛び跳ねているけど)。

「そうだ、この手があったか」

「このフォーメーションならいける!」

時には飛び起きて帳面を取る。カラダの方はけっこう参っているのだけど、頭が冴えて、気分も昂っているものだから再び眠りたくてもなかなか眠れない。
経営者として半人前くらいになってきたのかも。

やや寝不足気味の今朝は、8時20分にホテルのロビーにマネージャーが集まって今週の経営会議。用意したデカアンパンを配る。

制作部長の青木くんはスカイプでLAから参加。うちの幹部連中の人柄なのか笑いが絶えない。

一方で、第一四半期(1〜3月)の売上の到達状況(残りの数字)がパッと出て来なかったので、二度とないよう注文をつけた。目標を立てることより、「今この瞬間、あと何日の間に、どれだけの数字を追いかけなくてはならないか」常に把握しておくことが大切だ。営業だけでなく、今年はメンバー全員で共有して、みんなが答えられるくらいにしたい。もっとこのメンバー、この会社は進化できる。

会議の後はそのまま営業同行に走る。最後の同行(現地待ち合わせ)はカーナビがうまく機能しなくて、あろうことか人里を離れ、山に囲まれたメキシコの国境付近まで行ってしまった。いや空気がうまいこと。自然は良い。

やや尻切れとんぼのままハンドルを北へ。次は午後2時からアーバインで弁護士と大切なミーティング。にもかかわらず、1時間半を越えて説明を受けている間、何回か短い夢を見ては目が覚めた。最後に帳尻を合わせるようにベストスマイルでがっちり握手をしたけど、むこうの手にチカラはこもっていなかった。すまぬ、許してくれ。

そして。渋滞と眠気を蹴散らすように、カンツォーネ風に歌ってみたり、腿を抓(つね)りながらようやくこのホテルに辿り着いたというこの48時間。なかなか充実していた。

おっともう会食の時間だ。もうひと頑張り!