満点の週末

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日曜日の朝。
まだ少し薄暗い時間、中庭に面したドアを開くと、プールの水面に見逃しそうなくらい小さな雨粒が音もなくそっちにこっちに大小の弧を広げる。
広がっては消え、また広がっては消えていく。
スリッパのまま外に出て、手のひらを空に仰いでも、意識しないと気づかないくらいに微細な雨。
自転車はお休みにして、水面をしばらく眺めることにする。
繊細でも激しくても、雨の水面は眺めていて飽きない。
晴れた日の午後は、音のないプールの底にゆれる水面の影をゴーグル越しに眺めるのも好きだ。
その瞬間瞬間の風景が、日常といっしょで二度と再現することができない。
大学院も、あと二つの試験を終えたら夏休みに入る。
昨日は、夜中までと覚悟していたマーケティングの最終試験が、午後の5時前には終わったものだから、急遽ゴルフ場に集結してたけちゃんとハーフラウンド回った。身も心も軽かったこと。
しっかり勉強して、自転車も水泳もゴルフも、そして帰省した娘を囲んで冷たいビールも飲めて満点の一日だった。
今日は午前中に技術戦略論の最終試験をやっつけて、午後から再びグリーンの人となるのだ。
こういう大事なこと(試験!)に対峙すると、ついブログをていねいに書き始めたり、さっき計った血圧計をまた手首に巻いてみたり、ネット通販に逃避したりしてしまう。人間だもの。
いかん、これ以上逃げては。。。料理でもするか。
それもこれも含めて、穏やかで豊かな週末なのだ。