ボクらのシゴト

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朝6時。ようやく明けてきた外は薄曇り。
書斎から眺める風景は8月なのにちょっと寒そうだ。

メールのチェックが一段落。(と、思ったら片山からの返信がもうこの時間に返ってきた)

最近、外部パートナーにも知恵を借りながら、既存のインフラを使って収益性をアップする方策を練っている。収益性アップというと、リストラやベンダーさんへのしわ寄せが浮かびがちだけどそれだけではない。

まだまだうちなんかは工夫の余地がある。

こんな解答も参考書もないパズルに知恵を絞る毎日は楽しいものだ。

「広告をいただいたお金で発行する無料の日本語情報誌」というのは、「手段」であって「目的」ではない。20年やってこれたけど、次の20年同じビジネスモデルが成立する保証はどこにもない。現に20年前、うちが創刊した時にあった25、6社のメディアで今も残っているのは片手で数えるくらいだ。

マイクロソフトが2兆円の売上を達成するのに25年、グーグルがわずか10年で達成したそうだ。成熟した時代には有り得なかったスピードだし、その光の影では50年、100年と主役の座を占めてきた「大手」企業の凋落も著しい。
10年後の勢力マップにマイクロソフトやグーグルが今のポジションを占めているかどうかもわからない。

ボクら経営者は、抜け出すも転がり落ちるもかつての5倍10倍のスピードということを肝に念じなくてはならないだろう。ぼんやり経営をしていたらアラームを見落としてしまう。ジャッジの遅れは命取りだ。

ライトハウスに話を戻すと、

長いモノサシで見た時、「紙」「無料」「情報誌」というカタチには賞味期限(寿命)があるけど、「異国の不便を解決したい」「異国の生活(人生、仕事)に挑戦したり、渡っていくための情報と選択肢がほしい」「異国での暮しを豊かで潤いのあるものにしたい」「仲間がほしい、自分を高めたい」というニーズは存在し続けるだろう。

カタチを変えたとしてもそこに、情報を取捨選択してわかりやすい言葉で伝える編集のスキルや、文字だけでは伝わりにくい情報をビジュアルで表現するデザイン力、事業者の意図・強みを汲み取り、繁盛に導くコンサル力は必要でありつづけるだろう。

むしろ個人と企業の国境を越えた流動化(行き来)は加速していくと信じている。日系社会の第3幕はそこまで来ている。

そこにライトハウスの存在意義を見出し続けるための「舵取り」がボクのシゴトだ。

これは国際教育事業のライトハウスキャリアエンカレッジもそうで、海外インターンシップも海外研修も目的ではなく手段だ。

目的は「世界中で個人が活躍できる世の中を創る」ために、その学びの機会を提供する事だ。だから、ボクらは留学業者でも旅行業者でもない「教育コンテンツメーカー」だと思っている。教育こそが国を創るし、世界を救えると思う。

おぉ、外が明るくなってきた。
着替えて自転車に乗らないと。