ひとり徳山の夜

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9月12日土曜日。
ボクは山口県の徳山駅前にあるビジネスホテルで洗濯物が乾燥し終わるのを待っている。

なぜ徳山?

今朝は東京で起床。お昼に大阪で大切な会食の後、新幹線に飛び乗った。
長門の施設に暮らす親父にその日のうちに会いたかったのだけど、時間が押して辿り着けなくて新山口駅のひと駅手前の徳山駅で下車したのだ。

親父のところに行くには(レンタカーか身内に拾ってもらわなければ、)新山口駅で下車して、路線バスで東萩駅まで行って、さらに便数の少ないローカル線に乗り継いで、だめ押しで長門駅から再びバスかタクシーを使っていかねばならない。

地方に行くほど便数は少ないし接続もスムーズではないけど、考えてみたら公共交通機関があるおかげで地方の隅々まで行けるのだから感謝しなくちゃ。ありがたいありがたい。

それにしても知らぬ街でひとり過ごすのも悪くない。
想定外や偶然の巡り合わせって楽しいもんなあ。

仕事では取引先への体裁もあるから上等なホテルに泊まるけど、それ以外はどこだって寝られる。

学生時代はずっと寮生活だったし、一年間の乗船実習中では8畳間くらいの2段ベッドが4つある8人部屋で生活した。冬のペルーやボリビアの高地ではお湯のでない冷水シャワーでもへっちゃら。(あんまり極端な例をあげるとビジネスホテルに叱られるか)

そんなことで、このコンパクトな部屋でこの一週間のおさらいをしたり、アクビをしたりして、洗濯を待っている次第。

いつものことながら荷物を最小限にするために、ギリギリの着替えだけバッグに詰めて飛んだのだけど、途中洗濯するヒマも環境もなく、いよいよ明日の着替えが無い状態だったから、チェックインするなり100円玉の両替をしてランドリーに走った。間一髪。

はてさて。

この一週間を振り返ると、月曜日の博多をふりだしに、京都、大阪、岐阜、名古屋、東京、大阪の順で、朝から晩まで大切なミーティングや会食続き。

笑っていても脳味噌は100万回転で働かせていた。そうしないともったいないくらい「今」チャンスが満ち溢れているのだ。

今ここに書けないのがもどかしい。

今回あらためて感じたことがひとつ。

ボクらも10年、20年、コツコツと地道な努力を重ねて来たけど、同様にまわりの志を持つ先輩経営者や仲間たちも、着実に智恵とパワー、ネットワークを積み上げてきている。

昔のおたがいの力量やレベルではできなかっただろうことが、今なら、もしくはもう少し何かを足したら、実現できることが格段に広く深く大きくなっているのだ。
ここ10年が人生の勝負だろう。とくにこの1、2年の舵取り次第で面白いポジションにつけられると思った。

できることはたくさんあるけど、その中からボクらだからこそできること、最大の価値を生み出せること、結果として「世界中で個人が活躍できる世の中づくり」につながることは何なのか、しっかりと取捨選択しなくてはならない。

(って、ワクワクしてたら、豚インフルで大きな研修の無期延期の連絡が入ったよん。一難去ってまた一難。それでもって塞翁が馬なのだ。)

おっ、そろそろ乾燥機が終わるぞ。
洗濯物を畳んだら、先着30名無料のカレーライス(食堂のオバちゃんに予約済み)を食うのだ。