ジョブズのこと

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 連休最後の月曜日。

遅い午後、息子と夕食の買い物に出掛けた。

カミサンと娘は家で留守番。

材料をカートに放り込みながら食材の選択基準や賞味期限について息子に話す。

親から子へ、語り継がれる父の味。

彼は週末になるとボクが買い物をしたりフライパンを振ってるのを見てるから、結婚したらさぞ奥さんに重宝がられるにちがいない。

買い物から帰ってゴーグルをつけてしっかり泳いだ。

つい先週まで冷たかった水が夕方なのに心地良い温度。数週間もしたらナイターでも泳げそうだ。

 今日は一日読書をして過ごしたのだけど、とりわけクーリエジャポンの特集記事「アップルが、世界を変える。」が面白かった。

響いたところを紹介しますね。

「他社の動きを予測するのは私たちの仕事ではありません。自分たちが正しいと思うことに集中し、それを提示するだけです」(ジョブズに才能を認められ、アップルのデザインチームを束ねるジョナサン・アイブの言葉)

「私はアップルのあるべき場所がここだとずっと考えてきました。つまり、文化芸術とテクノロジーの交差点です」(ジョブズ)

「キャリアという視点から人生を考えたことなどありません。やるべきことをやる。問題に対処する。それはキャリアではなく、人生そのものです!」(ジョブズ)

「ディズニーでは最近、店をリニューアルしようと決めたのだが、その際、彼は我々に、計画のかなり早い段階から『店に足を踏み入れる人々に、まず何を訴えたいか』を考えるよう、助言してくれた。(中略)そのように我々自身がまず自問を繰り返すことの必要性を教えてくれたのだと思う。(中略)スティーブの素晴らしいところは、相手に対する期待値が高いことだ。彼はつねに完璧を求めており、月並みなものは受けつけない。既存製品を超越するクオリティを追求する彼は、相手にもけっして『できない』などとは言わせないんだ」(ウィルト・ディズニー・カンパニーのCEOロバート・アイガー)

「彼は技術的、審美的な完璧さを求める。そして妥協はしない。しかもそれはけっしてカネ儲けのためじゃない」(世界有数の億万長者でオラクル共同創業者兼CEOラリー・エルソン)

「決してカネ儲けのためでなく」「決して妥協を許さず」「完璧を求め」「何を訴えたいか、自問自答を繰り返し」「やるべきことをやる」「人生を通して」

ジョブズの哲学をつなぎ合わせると、実は本田宗一郎や松下幸之助、稲盛和夫と入った日本の近代の偉大な経営者が訴え続けた言葉とまったく同じであることに気づいた。

ジョブズは15年以上前(!)に「ローリング・ストーン」誌の取材で「情報革命」について、世界が「明らかに良い場所になること」にほかならないと語っている。

そのメッセージで括りたい。

「かつては資金力のある巨大組織にしかできなかったことが、いまや個人でできるようになりました。つまり個人が市場参入する機会が、以前よりも格段に増えたということです。出版や公共事業など、あらゆる分野で新たな可能性が生まれています」