だらだらと

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12月23日。冬休みの2日目。
恒例のマンモスの山小屋で仲間たちとスキー合宿に来ている。

休暇前は出張や時差ぼけでやや寝不足気味だったけど、昨夜は午後8時にベッドに沈み、そのまま朝まで眠れた。

夜半に山小屋の前を行き来する除雪車の音に何度か目が覚めたけど、それも、あぁ今僕は遠くの街に来てるんだと、気持ちがやわらかくなった。

目覚めて最初にスキー場のアプリを開いたけど、あいにく27本のリフトは1本も動いていない。

直ぐに作戦を変更して、ベランダに積もった雪から缶ビールを2本つまんで、暖炉の前のソファーに転がる。

今日は読みたかった小説とライトハウスの正月号をだらだら読むのだ。

「だらだら」

なんてだらしない、良い響きだろ。

窓の外は粉雪がふわふわと舞う雪景色。