カテゴリー:日記

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ルート66を走る(その1)

  • 2016.11.12

11月6日午後6時10分。東に1300キロ、ニューメキシコ州のアルバカーキに向けて、アムトラックはとっぷり日が暮れたロサンゼルスを出発した。 車窓をオレンジ色の街灯がゆっくり流れる。 今週は休暇をとって、自転車の相棒H氏と、アルバカーキを起点にアリゾナ州フラッグスタッフまで約500キロの道のりを、ルート66に沿って自転車で走る計画。 大陸を横断するルート66(国道66号線/3755キロ)は、中東部のイリノイ州シカゴと、西部のカリフォルニア州サンタモニカを結び、アメリカ西部の発展を促進した重要な国道だ。 何年掛かるかわからないけど、このアメリカ横断ルートとアメリカ縦断ルート(カナダのバンクーバー […]

カリフォルニア中部自転車旅

  • 2016.09.19

レイバーデイの連休はカリフォルニア中部を仲間と自転車で走った。 初日はサンタバーバラの北にあるゴーダまで車で移動して、そこからは自転車で西海岸に沿って1号線を北上。カーメルに1泊した後、モントレーを経由して内陸に切り込み、ブドウ畑の真ん中を南下してキングシティで宿泊。3日目は4回路線バスを乗り継ぎ、終点のハーストキャッスルからゴーダまでを再び自転車で走った。カリフォルニア州の真ん中をぐるっと1周。 途中北風に吹き飛ばされそうになったり、悪路にタイヤごと破裂したり、自動車の幅寄せにヒヤリとすることもあったけど、3日間で全行程180マイル(288キロ)、高低差ビル800階分の自転車旅は感動と発見の […]

縁あってシアトル

  • 2016.09.19

9月の土曜日。シアトル支局では初めてのセミナー開催の立会いに来ている。 シアトルはロサンゼルスと比べてコンパクトな日系社会だけど、その分みんなが協力し合い、人と人が近い。そしてあたたかい。これはアメリカ人もアジア人も同様。親しい人も初めての人も笑顔で迎えてくれる。 縁あってシアトルの会社を引き継いでから間もなく4年。水と緑が豊かで、人の情が厚いこの街がますます好きになっていく。

土俵の真ん中で相撲をとる

  • 2016.09.08

今週の社内勉強会のテーマは「土俵の真ん中で相撲をとる」。稲盛和夫さんの言葉で、常に土俵の真ん中を土俵際だと思って、一歩も引けないという気持ちで仕事にあたることだ。 例えば、納期の何日も前に完成日を設定して、これを土俵際と思って渾身の力を振り絞ってその期日を守ることもそうだ。 納期はもちろん、業務改善や商品開発、販路開拓など、緊急じゃないけど重要な案件も同様で、自分で厳しい“納期”を設定しないといつまでも先延ばしになる。 言葉を換えると、追われて仕事をするのではなく、常に自分で仕事をハンドルするということだ。追われてする仕事はミスも出るし創意工夫もない。そんな仕事に気づきも成長もない。 世の中に […]

人生に前向きになれない時

  • 2016.08.02

日本から帰ってきて明日で一週間。 毎朝欠かさずに自転車とジムと水泳で汗を流すことで心身のキレが戻ってきた。 最近、友人のドクターの相談を受けた。 数十年来のつきあいの彼は、患者の信頼も厚く、ローカルではもっとも繁盛しているクリニックの経営者だ。少し繊細なところがあるけど、頭脳明晰で人柄も温厚。それが近頃元気がない。 「人生に対して前向きになれない。 どうしたらいいのだろう」 的確なアドバイスも魔法の言葉も持ち合わせていないけど、感謝と謙虚さを持つことから始めてみたらと伝えた。 僕は悲しい時や何をやってもうまくいかない時には、身の回りの感謝を数えるようにしている。 大切な人たちが今日も生きている […]

目指せジャックの豆の木

  • 2016.07.29

日本出張から帰ってきて2日目。午前2時にぱっちりと目が覚めた。 今日はライトハウスのグループ全体の下半期のキックオフ。 毎回スピーチは一週間くらい前から当日にかけて、伝えるべきことを固めていくのだけど、今回は一言で言ったら「感謝と労い」に尽きるなあと暗闇の天井に想う。 すべての業界がそうであるように、市場環境のネガティブな要因をあげたらいくらでも出てくるけど、各事業部、各個人が、 一切の言い訳をせず、常に明るく前向きに、夢と希望を抱いて、素直な心で頑張り抜いてくれた半年だった。 アスファルトの隙間にひっそり咲く花もあるけれど、花と見せかけてアスファルトを打ち砕き、モリモリ天まで突き抜けて、ジャ […]

ジャカランダの季節

  • 2016.05.07

小雨がちらつく土曜日のロサンゼルス。 今日は朝から帰国子女のための教育セミナー、午後からは日本の医療・介護セミナーとイベント続き。 直前まで集客に気を揉んだけど、蓋を開けたらどちらも満員御礼でひと安心。 ライトハウスは、日本から様々な分野のエキスパートをお招きして、最新の日本の事情を伝えていただくことで、海外在住者の情報ギャップを埋めることにも努めている。 それらの情報によって、どこかの誰かの人生の選択肢が増えるかもしれないし、別の誰かの回り道やリスクが避けられるかもしれない。 そこに僕らのモチベーションがある。 さて、街並みをジャカランダが薄紫色で彩り始めたと思ったらもう5月だ。 サマータイ […]

次の一歩

  • 2016.04.27

先週は2回、日本の大学とLA(って、この会長室だけど)をスカイプで繋いで、学生たちに講義をさせてもらった。 実際にそこにはいないから、教室の空気や体温が伝わってこない分、少し難易度が高いけど、毎回イマジネーションを働かせて話すようにしている。 それでも通信の発達のおかげで、こうして世界中のどこにいても、講義をしたり、受けることが可能になった。 僕自身、今春卒業したオンラインのMBAで学んだ理由のひとつは、最先端の学びの場で、オンラインの可能性を体感しておきたかったからだ。今や通信技術で大抵のことができるし、教育の分野においては、オンラインの方が優れている部分もある。 僕が人生を費やして取り組ん […]

大人の遠足(船釣り編)

  • 2016.04.25

この週末は、社長の植野、編集の三木、そして(なぜか)教育の古茂田と僕で、レドンドビーチの釣り船に体験取材に集結した。 ざっくり“大人の遠足”と呼んでいるけど、 自転車でも登山でもキャンプでも、 大の大人が日常から解放されて、自然の中でワイワイやるのは楽しいものだ。 が・・・、毎回そうとは限らない。 この日は朝から海が荒れていて、船が港を出た途端に上下左右に揺れまくり。出港前は威勢の良かった仲間たちも花が萎れるように次々とダウン。最後まで平気な顔で、 「水平線を眺めていたら酔わないから」なんて言っていた僕までがあろうことか、しまいには海に向かってゲーゲーする始末。面目まる […]

もうダメだというときが仕事のはじまり

  • 2016.04.07

ライトハウスでは毎週水曜日の朝、西海岸の全支局をスカイプでつないで、稲盛和夫さんの語録を教材に勉強会をやっている。 ひとつのテーマについて2回。最初の週は部署横断のグループで、翌週は部署ごとのグループで、8時半から20分間議論して残りの10分を発表にあてる。 昨日のテーマは「もうダメだというときが仕事の始まり」。 僕はこの言葉が大好きだ。 ピンチや八方塞がりの時、この言葉が条件反射的に耳の奥で響き、臆病な僕を鼓舞してくれる。 解説文を引用しよう。 「ものごとを成し遂げていくもとは、才能や能力というより、その人の持っている熱意や情熱、さらには執念です。すっぽんのように食らいついたら離れないという […]

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